LUNE【high&low the worst】

#6 ページ6

Youside







女が去っていった姿をみて


ぱっとトイレの周りを見ると複数の生徒が集まっていた







おっと、逃げよっ〜









その場を立ち去ろとすると





？｢あ、あの！！！！｣


後ろから声をかけられた





『…？』
首を傾げると


？｢助けてくれてありがとうございました！あの、私 2年の上田 唯って言います。名前教えてくれませんか？｣



『あぁ〜、3年の藤堂。最近転校してきた』


唯｢そうなんですね！ほんとにありがとうございます｣


深々頭を下げる彼女に




誰かに似てるなぁなんて思いながら



気をつけてね

と伝えてその場を去った。







その後
屋上で昼休みを過ごし




教室に戻ると


いつも以上に私に視線が集まる







マ｢ねぇ！！！あんた！！！あの3人に何したの！？｣


すごい勢いで話かけてきたマドカ



『…？別に？』

マ｢すごい噂になってるよ！！いじめっ子をやっつけた転校生って！！！｣


『声でかっ、別にやっつけてないよ。』

マ｢あんたねぇ、あの3人は誰も逆らえないいじめっ子だったのよ。それをあの一瞬で黙らせたんだからね！！すごいよ！！！｣


『そうなの？へぇ〜』


マ｢興味無さそ〜、ヒーロー気取りは無意識か！！｣

『何言ってんの？笑』



意味わからない事を言うマドカにクスッと笑った


マ｢！？！？！ あんた笑うんだ！！！｣


『え、普通に笑うし』




基本ポーカーフェイスの私が笑ったことに
相当驚いたのかマドカだけでなく
クラスみんな一瞬こっちを向いた






あ、マドカはこの一週間で他の子とは違い
グイグイ話しかけて来て

それなりに話をするぐらいになった



マ｢あんたはただでさえ初めから目立ってんだからもう目立つのもたいがいにしときなさいよ〜｣




わざと目立ってるわけじゃないけどなぁ




なんてお母さんみたいな事を言うマドカに
心の中で思っていた。

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