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ベンチに戻り、チームのみんなやクラスメイトと

順々にハイタッチを交わしていく



さっきのシュートは、明らかにいつもよりボールを押し出す力が強かった

だが

今日使用したボールは男子用の7号であったため、その重さにより飛距離が削られたおかげで

シュートは無事にリングへ収まってくれたようだ


「ナイシューだピョン」

『ありがと』

深津の差し出す手に、パチンッと自分の手を重ねる


「何でスリーにしたピョン?」

他のシュートの方が確実だったピョン、と言う深津


『ははっ、相変わらず深津は確率性重視やんね』
 
ポイントカードというポジション上、

どのタイミングでどの配置でどの場所からどのポジションから攻めたら確実に得点に繋げられるのか

深津は常考えながらプレーしているのは見ていて分かる


つまり、

先程の私のシュートに置き換えればレイアップが妥当なとこであったのだ


しかし、どこからでもシュートが打てたあの状況で

私は他のシュートと比較するれば確率の低いであろうスリーポイントをわざわざ選んだ

その事に対して深津は疑問を抱いているのである



『どうせなら難しいシュート決めたほうがかっこいいやん。3点やし』

「本当の試合でそう言ったらシバいてたピョン」

『あはは、深津厳しい』


難易度が高く得点力も高い、ゆえに派手さがあってかっこいい

それれが理由でスリーポイントを選んだのは事実だ


それに、

スリーポイントはあいつと私が1番得意だったシュート


部活の帰り、他校だった私たちは

近所のストリートコートがある公園に集まってよく一緒にシューティングしていた


ステップバックのスリーポイントも、あいつから教えてもらったもの


もうあいつはスリーポイントを打つどころか、

ボールを握る事もないのだろうけど

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葉ノ子(プロフ) - 那実さん» 私も大好物です。まだまだ過去編は掘り下げて行きますのでよろしくお願いします! (2023年3月3日 23時) (レス) id: cc75193184 (このIDを非表示/違反報告)
那実 - こういう過去に何かを抱えてる系の話ってやっぱり好きだわ… (2023年3月2日 0時) (レス) @page16 id: 36bff0e057 (このIDを非表示/違反報告)
葉ノ子(プロフ) - mimiさん» 私も同じ沢北推しに出会えて嬉しいです!ありがとうございます。 (2023年3月1日 19時) (レス) @page14 id: cc75193184 (このIDを非表示/違反報告)
mimi - 沢北推しなのでこの作品を見つけられて嬉しいです!更新頑張って下さい! (2023年3月1日 17時) (レス) @page5 id: efe32caa82 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葉ノ子 | 作成日時:2023年3月1日 15時

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