仕事と家庭と ページ9
SIDE : Shintaro Asanuma
最近はどうしても完成させなきゃいけない脚本のせいでAちゃんの傍に居てやれない。
もし俺が居ない間に何かあったら……と思うと仕事なんて放棄してしまいそうだが今日もAちゃんから頑張れのちゅうをしてもらったからなんとか頑張る。
伊「 浅沼〜 」
「 おーうマサミ 」
伊「 Aちゃんのこと、心配? 」
「 そりゃあね 」
俺の作業室に入って来て、まるで自分の部屋かのように居座るマサミ。
そういやコイツも1家の大黒柱だし父親だったわ。ふと思い出して、暫く動かしていた手を止めてマサミの方を見た。
伊「 ふっ、どんと来い。俺の方が先輩だからね 」
「 何も言ってないんだけど!年下のくせに!腹立つ! 」
伊「 はいはい。でも不安だよね、パパになるって初めてだし 」
「 そうなんだよ。Aちゃんが〜………… 」
会話は弾む。マサミの方が旦那として生きている期間も父親として生きている期間も長い。
昔馴染みのマサミを前に、不安を全てぶちまけて心が軽くなった。
よし、帰ったらAちゃんを思いっきり抱き締めよう。
SIDE : YOU
玄関のドアが開く音がする。とたとたといつもより急いでいる様子の足音が近付いて来たと思えばリビングのドアがそっと開かれた。
「 Aちゃーん!!! 」
『 おかえりなさい、しんたろさん! 』
リビング来るまでに手洗いを終わらせてくれたようで、ペーパータオルがまだ握られている。
それをポイッとゴミ箱に捨てた後、両腕を広げるしんたろさんの胸に飛び込む。
「 よーしよし〜Aちゃん、べびちゃん、ただいま 」
『 べびちゃん、パパにおかえりなさい〜って 』
お腹を撫でながらべびちゃんに声をかける。続いて私のお腹に手当てるしんたろさん。
「 あ、今蹴った!! 」
『 ふふ、蹴りましたね 』
もう一度、ぎゅうっとしんたろさんに抱き締められる。
『 ほら、ご飯できてますよ 』
「 ありがと!食べよっか 」
いただきます、と2人で手を合わせて食事が始まった。
fin
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うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になっていますが、これで終わりなのでしょうか? (4月14日 0時) (レス) @page28 id: e83d5f7d48 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - 悠希さん» わー!ありがとうございます!!これからも頑張りますのでよろしくお願いします! (2021年9月8日 23時) (レス) id: 331b06aa6b (このIDを非表示/違反報告)
悠希(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも応援してます(*≧∀≦*) (2021年9月6日 21時) (レス) id: 4c65d8428b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さな | 作成日時:2021年9月5日 18時