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いざ出発 ページ42

朝。
出発会は終わり、夜が明けて朝が来る、レオンハルトが1番恐れていた日が来たのだ。
(ガラガラ。)
たくさんの馬車が来て、フユニャン、ジバニャン、ブシニャン、コマさん、USAピョンが乗っていく、そしていよいよハイネが乗る番だ。
カイ)先生、気をつけて…。
ブルーノ)ご無事をお祈りしております!師匠!!
リヒト)気をつけてねセンセー!負けたら承知しないから!!
ハイネは、いかにも何かの部隊と思われる軍服を着ていて、背中には古の赤い大剣を背負っていた。
ハイネ)必ず戻りますので。
レオンハルト)当たり前だ!戻ってこなかったら承知しないからな!!
レオンハルトが目をそらして言う。
ハイネ)かしこまりました。
するとハイネは馬車に乗り込んだ。
ハイネ)皆様、勉強は怠らないように、宿題はちゃんとやって下さいね。
リヒト)はーい!
ブルーノ)もちろんです師匠!!
カイ)うん。
レオンハルト)…やってやってもいい!
ハイネは頷くと、馬車が動き出す。
リヒト)いってらっしゃーい!!
ブルーノ)頑張ってください師匠!
カイ)待ってる。
ヴィクトール)帰ってきたら飲み明かそう!ハイネ!!
アデル)先生頑張ってね!!
王宮から温かい声を聞いて、心の心拍も少し収まる。
レオンハルト)ハイネー!!!!
皆)えぇーっ!?
ブシニャン)さすが運動馬鹿…。
走って追いかけている。
レオンハルト)約束破るなよーっ!!!
ハイネはため息を着くと、いつも自分がかぶっている帽子をレオンハルトに向かって投げた、レオンハルトは無事キャッチ。
レオンハルト)なっ、何してんだ!?
リヒト)もーレオ兄早すぎ…。
後ろから追いかけてきた兄弟に言われた。
レオンハルト)ハイネが帽子投げたぞ!
すると他の兄弟達が微笑んだ。
ブルーノ)きっと、師匠の気持ちだろう。
カイ)先生が、帰ってくる証…。
リヒト)帽子を取りに帰りますよーってことだよ。
レオンハルト)そっか。
今はもう見えなくなった馬車が走っていった方向を見つめた。
レオンハルト)…約束だからな。

静かな王宮→←戦場に行く前に。



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作者名:ハフ桜 | 作成日時:2017年5月17日 22時

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