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△100話 ページ10

「そこで僕は、家康君の作戦を全て話しました」


───────────────






「──どうも可笑しいと思ったんだよ!」
「なるほど…それで盗聴をしていると?」

「では、今も聞いているのでは…?」
「今は音声を切っています」

「では裏切り者がいると我々を撹乱し、雑魚の中に混じる家康本人が一人一人倒す、か…」
「卑怯な真似を…」


「あの野郎…!」


「ちょっと待てや、お前らなんでコイツの言うこと丸ごと信じてんねん。一度裏切ったヤツやろ!?そんなヤツをどう信じろって言うねん」


豊臣くんが明智くんに強く怒るのも無理はない。豊臣秀吉と明智光秀は山崎の戦いでの因縁があったからな…




「まぁ、確かにそうだなぁ。井伊直政クン?」
「うるせぇよ!」

「お前が裏切らへんって証拠は?」

「また裏切んじゃねぇのか!?」
「そうだ!」
「信用できねぇよ!」

「僕は…家康君の圧倒的な強さに惹かれた」






《お前が歩んできた裏の道を表に変えてやる》





「この人についていけば、人間らしい表の道を歩けるようになるんじゃないかって。…でも違った」





《言ったよな?!剣や盾に意志など要らぬと!》





「……ずっと、君たちが眩しかったよ」



そっか…人を物として使い捨てる者より、人を人として見る者に…皆が羨ましかったんだ。確かに皆イキイキとしてるもんなぁ…



「仲間を信じて、手を取り合って戦う姿…和の心だ。今更だってのは重々分かってるけど、僕は戻りたい!

だから決めたんだ!もう二度と、皆を裏切らない!命懸けて自分にそう誓ったんだ!」


「せやから!一度裏切ったヤツをどう信じろって言うねん!」

「それでも、僕には信じてもらうしか術がない」


信じてもらうしか術がない、か……




『…明智くん』
「Aさん…」


『心知らぬ人は なんとも言わば言え 身をも惜しまじ、名をも惜しまじ』


「その言葉は…!」

「…え?」


『そんな覚悟で皆を集めたんでしょ?凄く勇気がいることだったのに、一人で…偉いよ。私は…明智くんを信じる』

「……Aさん。Aさんは全部知ってたんですよね?家康君が信長君にマイクを仕込んだことも全部…」

『うん、見ちゃったね』
「なぜ、言わなかったんですか…?」

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a-ya(プロフ) - 私はこの作品が大好きです!もう更新されないのでしょうか…🥺 (10月15日 19時) (レス) @page26 id: 672b289667 (このIDを非表示/違反報告)
オタくん(プロフ) - なんか懐かしく感じます!更新待ってます!! (8月7日 14時) (レス) @page26 id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜宵ノ良 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2022年10月18日 23時

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