合宿当日 ページ10
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「おはようございます、って....あれ。皆さん早いですね？もしかして私遅れちゃいました？？」
あれから三ヶ月後、ついに合宿当日になった。
合宿期間は三日間。連休を全て利用しての合宿だ。ああそういえば原先輩たちはその時ぶんのノルマ課題(受験のための)を部室で必死にやってたなあ。
なんて考えながら、バスがやってくるはずの校門前に私が到着したときには、霧崎第一高校男子バスケ部一軍が勢揃いしていた。
もしかして私が遅刻したのかと不安になってスマホを開いてみたけれど、時刻は集合時間前を示している。
ほっとしていると、原先輩が「全然大丈夫だよ〜ん、俺らが早く来すぎただけ。」と声をかけてきた。
「おはよ〜璃斗ちゃん。いやあそれがさあ、ザキが楽しみで眠れない〜とか言ってずっとLINE送ってくんの。だから花宮と瀬戸以外はみーんな寝てないんだよね。」
「は？ちげえだろーが。楽しみだって騒いでたのお前な。ったく、人のせいにすんじゃねえよ原。」
「え〜そんなこと言ってるけどザキだって目が冴えて寝れなかったっしょ？？？ちょうど良かったじゃ〜ん。」
ぎゃあぎゃあと騒ぎだす原先輩と山崎先輩。
近所迷惑になるんじゃないかな、と頭の隅で少しだけ考えつつも、その薄紫と赤の髪をひたすら眺めていた。
「てめーらうるせえよ黙れ。オラもうそろそろバス来るぞ、適当に座るやつ決めろ。璃斗は一番前の列な。」
「はあい。」
暫く続けていると、先生との話を終えて花宮先輩が戻ってきて、原先輩と山崎先輩の足をさりげなく全力で踏みつけながら指示をとばした。
私は花宮さんの気遣いをありがたく思いながら、バスに乗りかけると、
「えっ璃斗ちゃん誰かの隣じゃないの？？？」
と原先輩が聞いてくる。
私は苦笑しながらそれに答えた。
「ええ、実は私ものすごい酔いやすくてですね。前列だろうと窓側だろうと酔うんです。だからせめてましな前列で、座席を２つ使って横にならせてもらいます。」
「なるほど〜〜〜いやあてっきり璃斗ちゃんの隣は誰かで戦争が起きるかと。まあきっと花宮が後ろの座席にいるんだろうし大丈夫だとは思うけど、無理しないでね。」
「ありがとうございまーす。」
そうして私は次こそバスに乗り込み、早速床になって目を閉じた。
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織叶(プロフ) - じゅんこさん» 初めまして！そう言っていただけて何よりです。とても励みになります、ご読了ありがとうございました！！ (2018年8月3日 0時) (
レス) id: da72fed0d7 (このIDを非表示/違反報告)
じゅんこ(プロフ) - めっちゃおもしろいかったです！ (2018年8月2日 3時) (レス) id: 15b677e26e (このIDを非表示/違反報告)
織叶(プロフ) - コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！一応完結までのイメージはあるので、それまで読んでもらえたら幸いです。応援ありがとうございます！頑張ります！ (2018年2月20日 5時) (レス) id: da72fed0d7 (このIDを非表示/違反報告)
きななん:)湯豆腐。(プロフ) - コメ失礼します。面白いです！更新頑張ってください(о´∀`о) (2018年2月19日 22時) (レス) id: 603cf921d7 (このIDを非表示/違反報告)
織叶(プロフ) - 詠宮さん» コメントありがとうございます！んふふ、ニヤニヤしてもらえたらこちらこそ最高です...！これからも霧崎第一の青春をよろしくお願いします！ (2017年11月15日 22時) (レス) id: da72fed0d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：織叶 | 作成日時：2017年11月13日 15時
