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「金糸雀さん...？」
何かを感じ取ったのだろう、黒子さんは不安げな顔で私の名前を呼ぶ。
ごめんなさいね。中学生のときみたいな、綺麗な真っ白い金糸雀ちゃんは、もういないの。
「ええ、花宮先輩。本当に、くだらないお話です。」
笑みを深めてそう答えれば、花宮先輩は満足そうに頷く。
そして彼ら、中学時代の先輩は、目をこれでもかと見開いて固まっていた。
「あはは、びっくりさせちゃいました？まあわざとですけど。あれあれあれ、どうしたんです？みなさん揃ってこちらを見て。嫌だなあ、そんなに睨まれたって私、なぁんにも知らないのに。」
きっと信じられないのだろう。でもそこまでお綺麗な子じゃないから、理解してもらうためにも追い討ちをかけよう。
積み重ねてきた信頼を、ド底辺まで突き落とせ。
「大体、何をそんなに怒っていらっしゃるんです？ただの、ちょっとしたアクシデントじゃないですか。」
「...それは、聞き捨てならないわね。選手を見なさい、明らかに試合で起きた偶然の接触事故とは言えない怪我をしているのよ！？」
それでもあなたは、ちょっとしたアクシデントだって言うのかしら？
言外にそう伝えてきた相田さんは、私には眩しく見えた。
選手のことを第一に。間違ったことは許さない。強気で真っ直ぐな性格は、さつきさんの雰囲気を思い出させる。
でも。
「なんていうか...全体的に、甘ったるいですよね。イイコちゃん、っていうのが集まるとこうなるんですか？それともみんな頭が弱いのかな。こんなの、明らかにおかしいはずなのに。ひょいひょいついてきちゃって、花宮先輩の言うとおり学習しない人たちなんだなぁ...ばかみたい。」
「なっ...！？」
羞恥と怒りで固まる相田さんを他所に、黒子さんのほうを向く。
少年漫画の悪役みたいな勘違いは、されたくない。
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織叶(プロフ) - じゅんこさん» 初めまして！そう言っていただけて何よりです。とても励みになります、ご読了ありがとうございました！！ (2018年8月3日 0時) (
レス) id: da72fed0d7 (このIDを非表示/違反報告)
じゅんこ(プロフ) - めっちゃおもしろいかったです！ (2018年8月2日 3時) (レス) id: 15b677e26e (このIDを非表示/違反報告)
織叶(プロフ) - コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！一応完結までのイメージはあるので、それまで読んでもらえたら幸いです。応援ありがとうございます！頑張ります！ (2018年2月20日 5時) (レス) id: da72fed0d7 (このIDを非表示/違反報告)
きななん:)湯豆腐。(プロフ) - コメ失礼します。面白いです！更新頑張ってください(о´∀`о) (2018年2月19日 22時) (レス) id: 603cf921d7 (このIDを非表示/違反報告)
織叶(プロフ) - 詠宮さん» コメントありがとうございます！んふふ、ニヤニヤしてもらえたらこちらこそ最高です...！これからも霧崎第一の青春をよろしくお願いします！ (2017年11月15日 22時) (レス) id: da72fed0d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：織叶 | 作成日時：2017年11月13日 15時
