ライトボウガンを近距離で撃つタイプ ページ19
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あの後。私は苦痛とも言えるほどにどうでもいい話をしばらく続け、うふふあははと微笑みながらなるべく自然に会話を終わらせる。
先輩たちが待ちきれずに、楽しくハンティングしていたらどうしようなんて考えながら廊下を歩いた。
「遅れましたー」
でもそんな心配を悟られるのはなんとなく恥ずかしいので、なんでもないような顔で霧崎の部屋に入った。
もちろん私の部屋は別にあるよ。
「あ、来た来た璃斗ちゃん。」
「まだ始めてねぇからさっさとログインしろよ」
「はーい、待っててくださいね！」
微妙な感触のする3DSの電源ボタンを押し、「クロス」と表示されたそれを起動する。
今日は何狩るんですか、と聞けば、今日は初挑戦の古橋先輩のために、ドスマッカオを狩るらしい。
懐かしいその名前に黒歴史が甦りそうだったが、あれはなかったものとしようと記憶から消した。
「古橋先輩は武器何にしたんですか？」
「片手剣だ。とりあえず初めは片手剣にしておけ、と花宮が言ったからな。」
「あ〜、まあそうですよね。」
「璃斗は違ったのか？」
一切他意などないその質問は、的確に私の黒歴史を抉ってきた。
苦虫を噛み潰したような悲しい苦さを感じながら、言い淀みつつも口を開いた。
「う...ええ、まあ。私の場合、初めて手にした時に何も知らなくてですね。周りにも言うわけにはいかず、グーグル先生に頼るのもなんとなく面白くなくて、勘でやろうとしたんですよ。それにストーリーもろくに読んでいなくて、最初からライトボウガンだけ使ってたんですよね...いやそれでも出来る人はできるんですけど、私はあまりそういうのに向いていなかったみたいで。回復薬とかも使い方が分からなくて、ただのドスジャギィ相手にやられる始末です、きちんと理解するまでに時間をかけすぎたんですよねぇ.....あはっ」
どんどんと表情筋が死んでいくのを感じながら、淡々と言葉を吐く。
今思い出してもあの時の私はどうかしていたと思う。小さすぎるプライドのために意地でも見なかった辺りが特に恥ずかしい。未だに恥ずかしい。
そんなことより一狩り行きましょう、と自分の話を誤魔化した。
#→←先輩たちだったら許してくれると思った(バレンタイン番外編)
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織叶(プロフ) - じゅんこさん» 初めまして！そう言っていただけて何よりです。とても励みになります、ご読了ありがとうございました！！ (2018年8月3日 0時) (
レス) id: da72fed0d7 (このIDを非表示/違反報告)
じゅんこ(プロフ) - めっちゃおもしろいかったです！ (2018年8月2日 3時) (レス) id: 15b677e26e (このIDを非表示/違反報告)
織叶(プロフ) - コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！一応完結までのイメージはあるので、それまで読んでもらえたら幸いです。応援ありがとうございます！頑張ります！ (2018年2月20日 5時) (レス) id: da72fed0d7 (このIDを非表示/違反報告)
きななん:)湯豆腐。(プロフ) - コメ失礼します。面白いです！更新頑張ってください(о´∀`о) (2018年2月19日 22時) (レス) id: 603cf921d7 (このIDを非表示/違反報告)
織叶(プロフ) - 詠宮さん» コメントありがとうございます！んふふ、ニヤニヤしてもらえたらこちらこそ最高です...！これからも霧崎第一の青春をよろしくお願いします！ (2017年11月15日 22時) (レス) id: da72fed0d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：織叶 | 作成日時：2017年11月13日 15時
