本物の私【黒尾鉄郎】part２

本物８５ ページ43

黒尾Side




敵に捕まった。




Aも、皆も俺を見てる。




こめかみに銃があてられた。




体が震える。




怖い。




研磨「ネェ…何固まってんの？」




貴方「孤爪？」




研磨が…うつむいてる。




あんな研磨は俺でも見た事がない。




研磨「助けろよ！死神なんだろ！世界一なんだろ！だったらクロの事助けろよ！」




研磨…。




心配してくれている。




今まで会ったこともない奴らも…泣いて、心配してくれている。




俺、幸せだよな。




蘭果「姐様！どうすればいいのですか！指示を！」




闇猫「あ…姐様？」




死神？「やだなぁ姐様なんてやめてよ〜。せめて姉さんにしてよ〜！」




Aの様子が変だ。




あれはまるで…別人。




Aの弟子？の人たちが警戒している。




俺を捕まえている奴は目を見開き興奮しているようだった。




敵１「来たな…。」




来た？よく分からない…。




不安と、恐怖が入り混じって壊れそうだ。




研磨「だ…誰。」




死神？「そうだなぁ…しいていうならクロ―フィ・カロ―ナ。血の烏って意味。」




まったくの別人格。




Aは、何者なんだ？




本物のお前はどこにいる。




そんな事を考えていると、カロ―ナ？が俺に目を向けた。




カロ―ナ「さて…よー狙って…バン」




バン




銃声が鳴り響いた。




それとともに、生温かい赤い液体がかかった。




血だ…。




カロ―ナ「アハハハ！馬鹿だなぁ！僕に逆らうからだよ。」




怖い…。




狂ってやがる。




カロ―ナ「そんじゃ、僕は帰るよ。またね！皆！」




またねの言葉が、とても重くのしかかった。

本物８６→←本物８４

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す