本物１５０ ページ10
研磨Side
Aの部屋から出て、キルさんに連れて行かれたのは水族館だった。
あるとは聞いていたけど、来た事はなかったから驚いた。
キル「凄いでしょう。キラが子供たちのために作ったのよ。」
研磨「子供達って、施設の？」
キル「そう。ねぇ、あなたはキラの事どう思う？」
研磨「さっきから気になってたんだけど、キラって誰の事？」
キル「あら？教えてなかったかしら。キラは死神ちゃんの事よ。」
死神ちゃんって事は、Aの事か。
名前まで偽って俺達の前に居たのか。
キル「それで、キラの事はどう思うの？」
どう思うかなんて、分かる訳ない。
まだ状況も理解しきれていないのに。
研磨「よく、分からない。」
キル「…そっか。じゃぁ、一つだけ教えておく。」
そう言ってキルさんは俺に向き合った。
キル「あの子は、優しい子よ。そして、大切な物は命がけで守る子。キラはね、小さいころから沢山つらい思いしてきた。大切なものを、失ってきた。」
大切なもの…
俺にとっては家族や、友達、ゲームだったりする物？
キル「キラの母親はキラの３歳の誕生日の日に死んだ。それは聞いてるでしょう。」
俺は小さくうなずいた。
キル「それ以外にもキラは、大切なたった一人の友達の命を…自らの手で奪った事があるの。」
研磨「え？それって、」
キル「そう。キラ自身の手で、殺したの。」
何でそんな事したんだろう。
大切な友達を、何故殺したんだろう。最低だ。酷い奴だ。
色々な感情が、疑問が頭の中を埋め尽くした
キル「酷い奴。そう思ったでしょ。」
研磨「え？」
キル「あたりね。まぁ、そう思うしかないよね。」
研磨「なんで、殺したんですか？」
キル「依頼。あいつを殺せって頼まれたから。」
頼まれたから、大切な友達を殺したの？
キル「あの子、なんとかならないか期限まで考えてた。でも、結局殺すしかなくてね。仕事に感情は持ち込まない子だけど、その時ばかりは泣いてた。涙を見たのはそれが最後かな。」
研磨「それって、いつですか？」
キル「キラが６歳の時。」
そんな小さい時に…
研磨「あの、何でこんなん事俺に話したんですか？俺よりクロの方が。」
キル「君が、キラちゃんに興味示してたからかな。」
その後、俺は部屋まで送ってもらった。
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鎌先さん！ハッピーバースデー！
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桜朱 - 真利奈☆さん» ありがとうございます！真利奈☆さんも気をつけてくださいね！ (2017年11月10日 22時) (
レス) id: 6f7a2e4a1d (このIDを非表示/違反報告)
真利奈☆ - 体調気をつけ下さいね！ (2017年11月10日 21時) (レス) id: 9b0ee30d9b (このIDを非表示/違反報告)
桜朱(プロフ) - なつさん» ありがとうございます！おもしろいといっていただけてとても嬉しいです。今後とも、よろしくお願いします。 (2017年10月26日 20時) (レス) id: 67c72a9317 (このIDを非表示/違反報告)
なつ - すごく面白かったです！この後の展開が気になってます。更新頑張ってください！！ (2017年10月26日 19時) (レス) id: 1a405fd683 (このIDを非表示/違反報告)
桜朱 - 海王星さん» ありがとう！いろいろ頑張ります！ふさぐ意味の方もよろしくね！ (2017年10月23日 13時) (レス) id: 6f7a2e4a1d (このIDを非表示/違反報告)
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