Re:Re:《5》

♯234 ページ34

壱馬「慎あんなホワホワしてるけど、ああ見えて決めた事は曲げへんからな。決めた事は絶対守るし。心配せんでええと思うで？」


A「……うん………大丈夫…してない(笑)」


壱馬「恋愛なんて、泳ぐか溺れるかやから。上手いこと泳ぎや？溺れんと」


A「泳ぐか溺れるか？…難しいね…｣


壱馬「よーく考え(笑)」


ニュアンスでは分かるんだけど、上手く説明出来ない


A「私は泳いでる？溺れてる？」


壱馬「どうやろな？……上手いこと泳ぐ方がええんやけど、俺は彼女には俺に溺れて欲しい」


この人は…こんな歯の浮くような言葉をサラッと言っちゃえるのがすごいけど、壱馬くんっぽいなぁって思う


A「難しい……(笑)｣


壱馬「ま、とにかく慎の事ちゃんと信じてたら間違いないし。なぁ、慎遅ない？」


A「遅いよね？帰り道分かんなくなったのかな？」


壱馬「自分の家やのに？(笑)」


A「…それは無いか(苦笑)……遅いよね〜どこのスーパー行ったのかな」


最寄りのスーパーまでは徒歩で10分かからない
私が帰るより先に買いに行ってるならとっくに帰って来るはずなのに


A「…何かあったのかな？」


壱馬「………電話してみるわな」


♪〜♪〜♪〜


壱馬･A「…………あ……鳴ってる……」


ソファの下に転がってた慎のスマホ
何故かちょっとホッとした


A「探しに行こうかな」


壱馬「入れ違いになったらどうするん」


A「あ、そっかぁ………」


壱馬「大丈夫やって。もう帰ってくるから(笑)」

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