夜を愛す少女【鬼滅の刃】

カナヲチャントカナエサン ページ5

さて、そろそろ包帯を変えたいところだが体全体となると私一人だけでは難しい。と、いうことで。


「おっひさしぶり〜カナヲちゃん！！」

「！！…」


蝶屋敷に出向きました。庭でカナヲちゃんが蝶と戯れてる〜やだ〜絵になる〜。ほんっとうに可愛いな…この子実は蝶の妖精だったりする？…あ、はい、黙ります。

カナヲちゃんに声をかけると、いきなり現れた私に驚いた様子でこっちを振り返る。そして黙り込む。ちょっとオロオロしてるからどうしようか悩んでるのかな？う〜ん、一応私柱だもんね。挨拶しないと失礼とか思ってそう…


「急に話しかけてごめんね！しのぶ、いる？」

「…」


カナヲちゃんが静かに歩き出す。この感じ的に、案内してくれるのかな？優しいカナヲちゃんに心の中で「可愛い…可愛い…」と呟きながら着いて行く。もうほんっとうに可愛いね？そして大きくなったね…あれ？私身長追いつかれてる？やべぇ頑張れ私の成長期…！！

蝶屋敷の中に入ってしばらく歩いていると、しのぶが何時もいる診察室に着いた。あ、今はここにいるのね。中を覗くと、書類を眺めているしのぶの姿。私はカナヲちゃんの方を見てニッコリと笑顔を浮かべた。


「カナヲちゃん、案内してくれてありがとう！あ、これお礼」


カナヲちゃんの手に大福を置く。ここの大福小豆たっぷりで美味しいんだ〜私の一押し！カナヲちゃんはちょっと頬を赤く染めて、もじもじと身動ぎをした。どうしたんだろう？と首をかしげると、カナヲちゃんが小さく口を開く。


「あ、りがと…」


それだけ言って、ぴゃっとものすごいスピードで去って行ってしまうカナヲちゃん。…今、指示されてないことをした？コイン投げないで？もしかしたら、以前にしのぶかカナエさんから「何かもらったら「ありがとう」ってお礼を言うこと」って言われただけかもしれない。

…でも、


「…ッカナヲちゃんがお礼を言ってくれた…！」


すっごく嬉しいわけで。そしてその時の顔が凄く可愛かったわけで。キュンキュンする胸を抑えて蹲っていると、背後からぱたぱたと足音が聞える。そして、蹲っている私の後ろから誰かが覆いかぶさるように抱き締めた。ふわりと香る花のようなこの匂いは…


「カナエさん…？」

「Aちゃん！大怪我したって聞いて、凄く心配したのよ！前に治療を受けに来たときは私いなかったから…でも、元気そうで良かったわ」


ぎゅうぅっと怪我に障らない程度に強く抱き締めるカナエさん。凄い、幸せです

シノブノ可愛サ→←人ニヨル

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