皆に愛されし少女【鬼滅の刃】

鱗滝左近次 ページ9

無一郎君と別れ蝶屋敷に向かっていると、見覚えのある人がいた。柱合会議以来かな？

私は大きく手を振りながら、その人の名前を呼んだ。


「おーい！錆兎ー！！」

「…A！久しぶりだな」


錆兎がこっちを振り返り、嬉しそうに頬を緩める。あ、待って不意打ちの笑顔はダメ…心臓が破裂する…

笑顔の眩しさについうっと立ち止まる。すると錆兎の方からこっちに駆け寄ってきた。…うん、ごめん、そこで気付いたんだけどさ…


「真菰もいる！わあぁ久しぶり！！」

「久しぶり、A！私錆兎で隠れてたもんね」


ニコニコと可愛すぎる笑顔を浮かべながら言う真菰。うん、身長とか体格的に完璧隠れるんだよね真菰。…錆兎も義勇も身長170超えてるんだよ…私も真菰も身長160に満たないくらいだから綺麗に隠れるんだよ…

くそぅイケメンめぇ…！！


「…そういえば二人でどこ行くの？」


もしかしてデート？デートなの？

ふんふんと鼻息を荒くしている私を見て、二人は苦笑した。私の考えてることばれてる？


「残念だけど、Aが考えてるようなことじゃないよ」

「鱗滝さんからの呼び出しだ。弟弟子の修行に付き合ってやってくれと」


…あ、炭治郎！なるほど、原作でも二人が教えてたもんね。え〜、凄い見たい…最近錆兎が戦ってるとこ見てないし真菰の場合見たことすらない…

むっすぅとむくれていると、錆兎に頭を撫でられた。


「どうせ、俺達が戦ってるところを見たい…とかそんなこと考えてるんだろ」

「え、なんで分かるの？」

「顔に書いてある」

「私もAが戦ってるとこ見たいな〜」


真菰も少しむくれる。あら可愛い。


「んー、まぁ…またいつか合同任務来るよね。…くるよね？」

「来るだろ」

「きっと来るよ」


最後に二人にキャラメルをあげてばいばいと手を振ってから蝶屋敷に向かった。

残念ながらしのぶとカナエさんがいなかったのでカナヲちゃんとアオイちゃんにキャラメルを上げた。アオイちゃんはキャラメルが高価なのを知っていたのか小さく悲鳴を上げた。うん、なんかごめんね？でも味わって食べて…


そしてカナヲちゃんにしのぶの分とカナエさんの分のキャラメルを渡しておいた。

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