皆に愛されし少女【鬼滅の刃】

続・番外編 ページ35

「口の中で溶けました…！それに聞いていた通りとても甘いのですね！」

「あ、興奮してるしのぶ可愛い…！！」


初めて食べたチョコレートにきゃっきゃとはしゃぐしのぶ。うーん、確かに口の中で溶けるお菓子って飴とか綿菓子とか…そう言うのだもんね。とろりと溶けだすお菓子というとチョコレート位だし初めて食べたらおぉ…！ってなるか。とにかくかわいい。


「ちょっとお高めなお店で買ってるからそこらへんに売ってるのより美味しいよ！」

「そうなんですか。…早く帰ってこないですかね…」


三人にも食べてほしいです…とお茶を啜りながら言うしのぶのなんと可愛い事か…。うーん、そう言えばカナヲちゃんに貢いできたお菓子の中にチョコレートってなかったな。しのぶと二人きりっていうのもあまりないしもうちょい二人だけでもいいけどさ…

私は大福を手にとり一口齧る。あんこって美味しいよねぇ…あんこ大好き…


「それにしてもAさん、和菓子を買いすぎです」

「ごめんなさい」


なんでよりによって日持ちしない和菓子たくさん買っちゃったんだろう…和菓子から食べよう…

あきらかにあんこ率の高い和菓子の所からおはぎをとって食べる。しのぶは氷菓子に手を伸ばした。


「あいすくりーむ…ですか」

「うん、まだあまり知られてないかな…？」


冷凍庫が無いもんな〜そりゃあまり買われないか…。しのぶがアイスクリームの包みを開けて、一口パクリと食べる。また静かに表情を明るし、ふわっと笑みを浮かべた。

…目の前に女神がいる…


「ひんやりしてますね…甘くて美味しいです。暑い日にはぴったりですね」

「でしょ〜今日ちょっと暑いから買ってきちゃった。気に入ったなら良かった」


二人できゃっきゃとはしゃぎながらお菓子を食べ続けていると、とととっと軽い足音がこちらに向かってきた。足音的に…三人？ということは…

襖が開き、足音の正体が姿を現す。


「あら、Aちゃんいらっしゃい！またお菓子を持ってきてくれたの？」

「…お菓子」

「裏柱様！お菓子はほどほどにしてください！」

「きゃーっ、カナエさんお邪魔してます！カナヲちゃんお久しぶり〜！チョコレートあげたことなかったよね！おいで！！」

「裏柱様！！」


アオイちゃんに怒られたけど気にしない！！カナヲちゃんを隣に座らせてチョコレートを進めた。しのぶも、楽しそうに笑みを浮かべている。

また、こうやってわちゃわちゃするために私は蝶屋敷に通う。

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