イワトビペンギンは愛を育む

真面目くん現地集合 ページ7

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朝。

起きてすぐ圭太の部屋に向かった。
ノックしても部屋についてるベル鳴らしても出てこなくて、ホテルに戻ってきてないのは明らか。


え？ほんとに？あの真面目で有名な圭太が？夜遊び？



いやたまたまいなかっただけだ、タイミングが悪かったんだと自分に言い聞かせてバスに向かうけどやっぱりいない。
ただスタッフが預かってたようで、バットとか諸々道具はあったのは確認できた。


昨日圭太がいなかったことを知ってる由伸も｢マジかー圭太さんマジかー｣って俺の隣でずっと言ってる。


さすがに球場には来ると思うけど、めちゃめちゃ問い詰めてやる！！






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球場に到着してバスから降りると、うちの移動バスの後ろにSUVが停まった。この時間は俺ら以外は球場に入る人はいないって聞いてたのに。

みんな誰だ誰だと車に注目が集まる。






Bs63｢あれ誰っスかね？｣




Bs99｢……ここの人ちゃうん？｣




Bs63｢だったら駐車場停めません？｣




Bs18｢珍しく頭回っとる笑｣




Bs2｢普通に連れてきた〜って感じじゃない？
運転席の人動かないし…………。あれ………｣






若月さんの言葉にもう一度車を見ると、助手席から誰かが降りてきた。


あれ！？！！？






Bs6｢圭太！！｣




Bs67｢あ、｣




Bs6｢あ、じゃねぇーよ！どこ行ってたんだよ！｣




Bs67｢それは後でちゃんと話すから……｣






圭太を連れてきたのは誰だと車の方を見ると、既に走り去っていて顔は確認できなかった。

一体誰だ…………。






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Bs6｢で！昨日はどこ行ってた！｣




Bs99｢バスん中大騒ぎやったで〜。あの圭太が外泊しとる〜って｣




Bs67｢昨日は大学時代から"お世話になってる人"の家に泊まってて。監督にも許可もらっとったんで、まあ言ってへんくてもいいかなって……｣




Bs2｢東京とかあっちの人じゃないんだ｣




Bs67｢福岡の人なんすよ。仕事もコッチやし。福岡来た時はご飯行ったりしてます｣






圭太の表情からは嘘をついてる感じはしなくて、"お世話になってる人"の家に泊まったのはほんとなんだな。
ただ昨日の電話で教えてくれなかったのはちょっと引っかかるけどさぁ。


…………圭太がお世話になってる人ってちょっと気になる。どんな人なんやろ。
めっちゃ野球上手いとか？






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