イワトビペンギンは愛を育む

誓い ページ42

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Bs67｢ホンマに明日帰るん………｣




｢……うん｣




Bs67｢……嫌や。帰らんといて……。まだここにおって………｣




｢私もね、そうしたいのは山々なんやけどね。
………やっぱり仕事もあるし、ずっと休むわけにもいかんからさ｣




Bs67｢Aおらんのしんどい…。さみしい……｣




｢この後は福岡なんやろ？またすぐ会えるよ。ね？｣




Bs67｢………嫌や｣






一週間近く一緒に過ごしたせいで、離れたくない帰らないでここにいてと駄々を捏ね始めた。
私だって一緒がいいよ。でもまだ一緒に住んでる訳じゃないし、圭太に言った通り仕事がある。

有給消化のためとはいえ一週間休んで仕事が止まっているのだからこれ以上休みを伸ばして大阪に居座るわけにはいかない。

これももしものため。何かの拍子に圭太が野球ができなくなってしまった時のために私も頑張っておかないとだから。






Bs67｢嫌だ帰らんといて！一緒に大阪に住も……俺が養うし、Aもやりたいことやっててええからさぁ〜！！｣




｢あーもぅ、よしよし｣






キャラ崩壊も甚だしい。
私以外の人が見たらびっくりして気絶しちゃうよこんなの。
気休めにしかならないけど頭を撫でると、圭太は私の服をキュッと握って甘えるように身体を寄せた。






Bs67｢……ごめんな。情けないよな。でもホンマに嫌やねん。Aと一緒におりたい。そばにおってほしい。

俺、みんなが思ってるよりAが大好きやから｣






｢ホンマは誰にも見せたくない……｣と包み込むように抱き締められた。

こうなると元の圭太に戻すまで時間がかかるなぁ。
どうしよう……。






｢圭太？｣




Bs67｢…………だいすき｣




｢………私も大好きだよ。圭太しか好きになれないもん｣




Bs67｢………うん。
…………俺のワガママやもんな。俺が我慢せんでどうすんねんな。

ごめん。しっかりするわ。何回も言って聞き飽きたかもしれへんけど、絶対迎えに行くから。だから待ってて｣




｢いつまでも待つよ。私は圭太以外の人と一緒になるつもりないもん。絶対迎えに来てくれるって信じてる｣




Bs67｢でも、それとこれとは別やで。帰らんで｣




｢えぇ………｣






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