イワトビペンギンは愛を育む

案の定でした ページ40

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目を覚ますと朝だった。
身体が重い。少し動いただけで、身体が悲鳴をあげているのが分かる。

犯人、基、圭太は目の前で気持ちよさそうに眠っている。

ご飯作らなきゃと思って起き上がろうとするけど、腰に激痛が走りそのままベッドに戻った。
何度か試したけどどうやっても起き上がれなかった。
諦めて目の前の圭太に抱きついた。




試合もあるし二回で終わると思ってた。
そしたらもう一回、もう一回と強請られ続けてしまった。
捨てられた子犬のような顔をするものだから、思わず許してしまったけどちゃんと断れば良かったなぁ。

ハッキリ覚えているのは三回目まで、四回目以降はほとんど覚えてない。ただ朝が近かったことだけはちゃんと覚えてる。






Bs67｢っはは！｣




｢あえ？……起きてるやん｣




Bs67｢起きてるよ笑 おはよう｣




｢おはよ………。起きれんのやけど……｣




Bs67｢ごめんごめん笑 Aが可愛くて止まらんかったわ｣




｢もー………｣




Bs67｢家出るまで俺がお世話するから大丈夫やでー｣






身動きが取れない私とは対照的に、何事も無かったかのように動く圭太。
｢シャワー行きまーす｣と私を抱き上げて、バスルームに向かう。いつもなら抵抗しちゃうけど、今日ばかりはされるがまま。
だって動けないんだもん。試合前に申し訳ない気もするけど、こういうときは甘えた方がいいって甲斐野さんが言ってた。

あの人、巫山戯てるようで意外とちゃんと相談に乗ってくれるしアドバイスもしてくれるんだよねぇ。
そういうところかっこいい。

圭太の前でこんなこと言ったらもっと痛い目見ちゃうから絶対口に出さないけど。






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Bs67｢しんどかったら家でゆっくり見てていいからね。
無理して来んくてもいいからね｣




｢うん、そうする。動けそうなら見に行くね｣




Bs67｢そうして。その身体やと俺も心配や｣




｢……そうしたのは圭太でしょ｣




Bs67｢そうやな〜。じゃあ行ってくるね｣




｢ほらもー！………いってらっしゃい。怪我気をつけてね！｣






シャワーから着替えから朝食から全部やってもらった。
あーんとかしてもらっちゃって。
たまには甘やかしてもらうのも悪くない。






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