イワトビペンギンは愛を育む

無敵さんは策士 ページ32

.






圭太の彼女のAちゃん、基、スミちゃん。
名前呼んだら圭太にダメだって言われた。怖かった。


実はプロ野球選手の知り合いがあまりいないらしい。
もちろん同じ大学だった選手はいるけど、圭太と甲斐野以外は大学を卒業してから会ってないとか。

一プロ野球ファンとして、選手に会うのに後ろめたい気がするんだって。だからずっと無理だって拒否ってた。


でもさっき圭太を待ってる時に、由伸と颯一郎に会って話をしてちょっと考えを改めた。
圭太のパートナーとしてそうも言ってられないって思ったんだって。


もうその時の圭太の顔といったら。
笑顔が抑えられてなくて、ずーっとスミちゃんの方見て、最終的には頭撫で始めたし。

圭太に彼女がいるってわかってからどんどんイメージが崩れて、知らない圭太を見てる気がする。
あぁ、真面目な圭太でもこんな顔するんだって。






｢圭太。私自分で焼けるから、圭太が食べていいよ｣




Bs67｢ええよ。俺の焼くついでやから遠慮せんで食べて？普段出来ひんから俺がやってあげたい｣




｢うーん。……じゃあ、お願い｣




Bs67｢いっぱい食べてな。Aが食べてるとこ好きやねん。可愛い｣




｢…………ちょっ！！｣




Bs6｢若月さん。俺たち何見せられてんすかね……｣




Bs2｢まさかなー、圭太がここまで溺愛するタイプとはなー……｣




Bs6｢俺らいるの忘れてますよ……｣




Bs2｢圭太だしワザとやってる可能性もある。………気がする｣




Bs67｢健矢さん、聞こえてます｣




Bs2｢聞こえるように言ってる！｣






スミちゃん大好き圭太になったり、いつもの圭太に戻ったり、多分完全に外から見てる分には面白いと思う。
ただ俺たちみたいにある程度距離が近いと正直混乱する。

うわぁ〜、周平さんとか山岡さんとかに見せてぇ〜！！
真面目じゃない圭太見せてぇ〜！！！






｢あの、若月さん｣




Bs2｢ん？｣




｢若月さんも圭太みたいに奥さんにしたりしますか？｣




Bs6｢しなさそう笑｣




Bs2｢……ないなぁ。『私のやる暇あったら自分のをやれ！』とか『娘を見てて！！！』って言われるもんなぁ｣




Bs67｢……なんかイメージできるっすね笑｣




Bs6｢姉さん女房だしそうなるだろうなー｣




Bs2｢俺もそっちの方がいいから全然不満はないけどね｣




｢やっぱり人それぞれご家庭によって違うんですね……｣






.

嫉妬超えてる→←そんなキャラですっけ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す