熱い手のひら返し ページ27
.
ストレッチでもしよーぜーと颯一と二人で空き部屋に入った。
いつも電気ついてないのに、今日は何故かついてて珍しいとは思った。
んでドア開けたら人がいるんだもん。そりゃあビビる。
しかも中にいたのは女の人。
ユニフォーム着ててカメラ持ってて、明らかにファンだと分かる。
俺らの顔見て焦ってるし。
Bs63「こんちわ〜」
Bs18「なんで挨拶してんの?」
「あっ、え、わ、私、あの……」
Bs18「ここ、関係者以外立ち入り禁止ですけど。
何か用でもあるんですか」
Bs63「もっと優しく聞けよ〜。怖がらせてるやん」
Bs18「身元分からんから優しくできんわ」
「あ、あの、人を!待ってて………」
Bs63「人っすか?ちなみに誰っすか?」
「えっと、中川圭太、です」
身元も分からない上、待ち人って言うし。
聞いたら圭太さんのこと呼び捨てかよ。
…………ん?
あれ、もしかして。
Bs18「……スミさん?」
Bs63「え、誰!」
Bs18「もしかしてスミさんですか?」
「な、なんでそれを!?」
Bs63「なぁ由伸ー、スミって誰!」
Bs18「この人。噂の圭太さんの彼女」
Bs63「はー!!!!この人が!!!
あの圭太さんの!!!!」
Bs18「声でっか笑」
身元が分かれば話は早い。
しかも圭太さんの彼女なら、確実に圭太さんがここに呼んでる。
不法侵入とかそういったものじゃない。
バチバチに警戒しておきながら、手のひらを返すように態度を変えてしまうのは申し訳ないけど許してほしい。
そういう人、たまにいるから。
Bs18「すみません警戒して。
圭太さんに呼ばれたでいいんですよね?」
「あ、は、はい。お、終わったら、スタッフさんに声掛けてって、言われて……」
Bs18「それで空いてたからこの部屋か。
圭太さん、さっきシャワー浴びに行ってたんでもう少しかかると思いますよ。
良かったら俺らとお話しませんか?」
Bs63「いいやんそれ!俺、圭太さんのプライベート聞きたいっす!」
「い、いやでも。私、一般人ですし………。
やっぱ、あんまり、距離とか近くならない方が、いいかと………」
Bs18「プロ野球選手の彼女が何言ってんねん笑」
圭太さんには申し訳ないけど、上手く丸め込んで会話の時間を確保できた。
ストレッチ?あー、今はそれどころじゃないんで。
.
580人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミックーリ(プロフ) - リンさん» 天敵さんエピソード、実は温めてました……😆 (1月6日 19時) (レス) @page48 id: 2958225488 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - 天敵ちゃん…まさかそのパターンとはw (1月6日 19時) (レス) @page49 id: 89596a4d56 (このIDを非表示/違反報告)
ミックーリ(プロフ) - gluckさん» ありがとうございます☺️可愛い二人めざしてるのでそう言ってもらえて嬉しいです🙌 (1月1日 12時) (レス) id: 366a97c2ee (このIDを非表示/違反報告)
gluck(プロフ) - 何度も読み返してます!二人とも可愛すぎます。今後の展開も楽しみです。 (12月31日 8時) (レス) id: bc4e10ec6f (このIDを非表示/違反報告)
ミックーリ(プロフ) - リンさん» 創作だけじゃないんですね……ホントにいるんだ……😦スミちゃんは負けません💪 (12月19日 9時) (レス) @page25 id: 2958225488 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミックーリ | 作成日時:2023年12月3日 2時