イワトビペンギンは愛を育む

ぜひとも ページ16

.






Bs6｢ねぇー！お願い！Aちゃん会ってみたい！｣




Bs67｢Aなぁ。嫌って言うからなぁ……｣




Bs6｢そこをなんとか……！！｣




Bs67｢えぇー……｣




Bs18｢本音は？｣




Bs67｢宗ちゃんがAのこと好きになるかもしれへんから会わせたくない｣




Bs6｢………圭太ってそういうキャラ？｣






どうしよう。俺の中の圭太のイメージがどんどん崩れていく。
真面目で野球に一途な男だったのが、野球並み(下手するとそれ以上)に彼女のAちゃんを溺愛してる男になった。

圭太がここまで夢中になるってどんだけ魅力的な子なんだろうか。
写真は見せてもらったけど。なんていうか、えっと。
特別可愛いわけじゃないかな。可愛らしいとは思ったけど。

あ、全く悪口じゃないよ！！？



どうしてもあの圭太が好きになった理由が知りたくてこうやってお願いしてるけど、まあ渋られる。

由伸のおかげで今日やっと理由がわかったんやけどさぁ！






Bs67｢………そんなに会いたい？｣




Bs6｢会いたい！！！会わせて下さい！！！｣




Bs67｢……わかった。今度大阪に来るから、その時会ってくれるか聞いてみる。

けど期待せんでな？知り合い以外に会うのめっちゃ嫌がるから｣






.






.






.






.






Bs67｢ってことなんやけど、今度大阪来た時会ってくれへん？｣




『絶っっっ対無理！！！！』




Bs67｢まぁそうなるよな｣




『てかなんでそんなに私に会いたがるん？会ってもなんも面白くないのに……』




Bs67｢俺の彼女が見てみたいんやって。正直俺はあんまり会わせたくないねんけどな…｣




『え、なんで？？』




Bs67｢だってAのこと好きになられたら困るもん｣




『圭太しか好きになれんから大丈夫よ〜。圭太が一番わかってるやろ？私のこと』




Bs67｢わかってるよ！わかってるけどやっぱり不安になる………。離れとるから愛想尽かされたらどうしようって考えてまう｣




『それは私も考えるよ。可愛い子もいっぱいおるし、隣で支えてあげる人もおるからいつか愛想尽かされるかもーって。

でも私は私の大好きな圭太を信じるって決めたから。私はずーっとお迎え待ってるからね』




Bs67｢俺もAのこと信じてる。ごめんな、もう少しだけ待っててな。絶対迎えに行くから｣






.

私の天敵→←Instagram

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す