Summer Memories. (ページ10)

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顕嵐side

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ちひろがいるけど、どことなく2人に

微妙な雰囲気が流れる。

あいつの顔見れない、どうしよう。

男がこういう時は引っ張った方がいいって言うけど何すればいい？

顕嵐「えっ、…と付き合う、ってこと、…でいいの？」

「…え、あ、…うん」

ちひろ「やったね～、A！顕嵐から告白してくれて！」

「…ちょ、ちひろ！」

…ん？これは俺はバレてないけど佐島は気持ち話してたってことだよな？

ひとまずそこは安心だ。

安心？じゃないけど、怜央が分かんないし。

あいつに直接聞くのも億劫だからやめておこう。

ちひろ「Aから相談受けてたんだ～、告白どうしたらいい？とか顕嵐くんってどんなかっこ好きなの？とかね」

「恋する乙女だよね～」なんて感心(？)してるちひろ。

…両片思いってやつかよ。

何でもっと告白しなかったかな～。さっきと考え違うけど。笑

でもここがベストタイミングだったのは違いない。めんどくさい怜央がいないから。

理由はそれだけじゃないけど。

長妻「いよーっす！…ん？何ですか、
この甘い雰囲気は！？」

…めんどくさいやつが現れた。
ここにいる3人が一斉に思っただろう。

恋の話をしてる時に怜央が絡んでくるとめんどくさくなることを俺とちひろは知ってる。

…でもそんなことを知る由もない佐島は普通に怜央に対応してる。

後で後悔するぞ。後悔しても知らないからな。

怜央「え～！付き合うことになったんだ！おめでとう！！」

いくらめんどくさいとは言え、この言葉は純粋に嬉しい。

それにしても怜央も聞いてたのかよ。

前に俺をハブって3人でこそこそしてたのってこういうことなの？

彼女、って意識した途端に佐島が可愛く見える。

いつもなんだけどさ。恋の魔法っていうの？そんな感じ。

この幸せがいつまでも続けばいいな。