Summer Memories. (ページ22)

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貴方side

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今は帰り道を怜央と歩いてる。

私の隣は顕嵐だけって思ってたんだけどな。

でもこれも新鮮で良いかも。

…普段は騒がしい怜央だけど、

教室で2人と別れてから一言も発してない。

やっぱり、考えてる事は私と一緒なのかな。

「怜央、ちひろたちのこと、気になる？」

長妻「いや、違う…」

「告白なんじゃないかって思ってない？」

長妻「…ちひろがあれんを好きだなんて
聞いたことないよ」

「幼馴染だからこそ言えないっていう考えも
あるんじゃない？」

長妻「…へ？」

今の関係を壊したくなくて、

幼馴染にさえ気持ちが言えない。

そんなの、良くある話じゃない？

「気になるなら、戻れば？」

長妻「でも、…」

「私なら平気。
まだ陽は落ちないし顕嵐もそこまで心配しないよ、」

長妻「ごめん、ありがと…！」

「……頑張れ、怜央」

走り去る背中にそう呟いた。

…あれ、私怜央に片想いしてるみたいじゃない？

友達としてちひろにも幸せになって欲しいから

そう送り出しただけ。

私のした事は間違ってないよね？