2話 ページ2
「…?どうかした?」
何故か美歩は黙り込んだ。
そして、さっきまでざわついていた教室が一気に静かになる。
…私、いけないことでも言った??
「あー…、転校生、ね…。
もしかして、どんな人か知らない?」
美歩の顔がサーっと青くなっている。
とりあえず、転校生がどんな子か知らない私は頷いた。
「噂だけどね?うん。噂…。」
「噂なのはわかったから。で、どんな人?」
「それは……。」
美歩が言おうとした時、言うのを遮るかのように先生が来た。
「席に着けよー。
転校生を紹介するから。」
『転校生』という言葉だけで、皆は一斉に席に着く。
凄いなぁ…。一体、どんな子だろう。
「…よし、皆席に着いたな。
じゃあ、入ってきていいぞ。」
先生が言うと、教室のドアが開いた。
そして、入ってきたのは……。
「転校生の『宮代綺羅』だ。
宮代は親の都合で最近ここへ来たばかりなんだ。
皆、仲良くしろよ。」
先生が紹介すると、彼はペコリと頭を下げる。
その時、私は彼に一目惚れしたんだ。
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作者名:葉鳥 | 作成日時:2014年11月28日 18時