Happy White day 6.5 ページ8
なんやかんや出かけて、Aも楽しそうで、凛も嬉しかった。勿論、手も繋いだ。初めてだったが、意外と小さいAの手を握り潰してしまいそうな事だけが凛は心配だった。
そして、予約をとっておいたお店に辿り着いた。こちらも凛の愛のパワーで貸切状態にしていた。
そして、食べ終わったあと、凛はプレゼントをAに差し出す。高そうな小包四つと、小さな箱。何も言わずに渡す凛にAは戸惑う。それに対し凛は、なんで喜ばねぇんだよ！と内心思っていた。だから、凛。言葉が足りていないんだ。
そして、困った顔をしていたAは、急に泣きそうな顔をして、凛を見ている。それに凛は驚いて、Aを喜ばせれていないと思い込んでしまった。
「ねぇ、凛。これって指輪だよね」
「そうだよ、おい、A。俺の何がいけねぇんだ。なんで、喜ばねぇんだよ」
「喜ばない訳ないじゃん、凛、結婚してくれるってこと……？」
そう言いながら泣き出したA。なんでこいつは泣いてるんだ、それに結婚ってなんだ。こいつがまさかプロポーズする気か？やめろ、それは男としてのプライドが許さない。だけれどそんな小っ恥ずかしいことを言ってしまえば、糸師凛としてのプライドが無くなる。
「……どういうことだ」
「だって、指輪だよ！ 凛、ちゃんと私の事好きでいてくれたって事だよね……？凛、一回も好きって言ってくれないし、キスもハグも手も繋いでくれないし、なのに今日は優しくて、手も繋いでくれたし……、私だけが凛のこと好きなんだって思ってた」
プロポーズをする予定はなかった。指輪は、ただ男避けに使って欲しかっただけだ。しくじった。結婚指輪をこんな所で渡してしまった。もっといい感じに渡したかったのに、なんて思う凛。でも、結婚しないなんて考えはなかった。Aの勘違いも、都合がいい。もう、プライドとか、どうでもいい。全部、言ってやる。
「よく聞け、A。………………す、……好きだ。お前は一生、俺の隣にいろ」
「うん、ずっと一緒にいてね。……なんか、あの時の凛の言葉みたい。ほら、奪敵決戦の時の」
────『潔A。お前は俺の一番近くで、俺が世界一になるのを見届けろ』
そんなこともあったな、なんて昔話で盛りあがったり。それでも、いつもみたいに言い合っている時間も楽しくて。
結婚が決まって、怒涛のメッセージが来るのも、時間の問題だ。
そして、心配した冴が家に住み着くのも、もう少し先の話……。
46話「負けたら終わり」→←Happy White day 6
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渡月(プロフ) - 豆腐。さん» コメントありがとうございます！！！潔世一は不憫でなんぼですから(？)好きって言っていただけて何よりです！！これからも更新頑張りますので、待っていただけたら幸いです！！豆腐。さんのために頑張ります！！(？) (2023年4月3日 18時) (
レス) id: b05dbf39f9 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐。(プロフ) - 誕生日の話の最後の潔くんが不憫すぎる……本編も番外編も全部好きです！！更新楽しみにしてます！！ (2023年4月2日 22時) (レス) id: 8e2b958038 (このIDを非表示/違反報告)
渡月(プロフ) - 眠いちゃんさん» またまたコメントありがとうございます！！毎回好きって言っていただいて、、、もう眠いちゃんさんが好きです！！(？)男だらけで平気なのはエゴイストだからです(((((( (2023年3月23日 21時) (レス) id: b05dbf39f9 (このIDを非表示/違反報告)
渡月(プロフ) - ちーやさん» コメントありがとうございます！！楽しんでいただけて嬉しい限りです…！！！めちゃくちゃ嬉しいこと言っていただけて、本当にモチベ上がります！！かっこいいって言って貰えて本当に嬉しいです！！これからも頑張って更新するので、待っていただけると嬉しいです！ (2023年3月23日 21時) (レス) id: b05dbf39f9 (このIDを非表示/違反報告)
眠いちゃん - 格好いい…好き((( 男だらけな場所で平気(？)な主人公よ…… (2023年3月22日 21時) (レス) @page28 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渡月 | 作成日時：2023年3月14日 20時
