Happy White day 5 ページ6
御影玲王
凪と自分の絆を引き裂いた女、潔A。玲王にとってAは、憎き存在でしか無かった。なのに、なんで惚れてしまったのだろう。
きっかけは?こんな女の何処が?もっといい女だって居るんじゃないか、そう思ったが、気持ちが止められる訳じゃなかった。
それは、
もう回りくどいことは止める。今日は告白してやる。そう決めた玲王は、早速手配を始めた。そして、貸切にした食事会場も、Aの好物ばかり集めたディナーも、何もかもAに尽くしていた。そして、口を開く。
「A。その、……俺と、付き合ってくれませんか」
「え……?なんで私?えぇ?」
とぼけたような顔をして、本当に意味が分からない、なんて顔をしながらこちらを見てくるA。あの御影玲王が告白してるんだぞ、断る方がおかしいんだぞ、潔A!
「おい、こっちが勇気出してんのに、なんだよその質問!はいかいいえで応えろよ!お前本当に鈍感バカだな!」
「本当に私の理由がわかんないんだって!嫌われると思ってたし!」
「マジで好きなんだって!信じろよ!今まで俺がどんな苦労をしてきたか……!」
「それはごめんって!」
もはや、クールで頭が良い、御影コーポレーションの御曹司という肩書きなど見えないほど、玲王はマシンガントークを繰り広げた。キャラが崩壊するほど、Aを好きでいてくれたんだ、と思うと、Aも心が弾む。
そしてAは、ははっ、と笑いが零れてしまう。
「何がおかしいんだよ……」
「ごめん、なんか、玲王ってこんな人だったんだなーって。クールでヤンデレってイメージが強かったから」
ヤンデレは違うだろ、と、玲王が文句を言うと、
少し拗ねたような顔をしている玲王の手を取って、Aが微笑みながら話し出す。
「私、性格悪いし、玲王の事傷付けちゃうかもしれないけど……、こんな私でいいなら、付き合って欲しいです」
「ありがとう、A」
そう言って笑った玲王は、優しく口付けをした。なんでも完璧に出来てしまうのに、なんだか恥ずかしくて、だけれど、これはAといることでしか、味わえない感覚で。
本当に、狂わされてばかりだ。だけど、悪くない……って、玲王は思っていた。
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渡月(プロフ) - 豆腐。さん» コメントありがとうございます!!!潔世一は不憫でなんぼですから(?)好きって言っていただけて何よりです!!これからも更新頑張りますので、待っていただけたら幸いです!!豆腐。さんのために頑張ります!!(?) (2023年4月3日 18時) (レス) id: b05dbf39f9 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐。(プロフ) - 誕生日の話の最後の潔くんが不憫すぎる……本編も番外編も全部好きです!!更新楽しみにしてます!! (2023年4月2日 22時) (レス) id: 8e2b958038 (このIDを非表示/違反報告)
渡月(プロフ) - 眠いちゃんさん» またまたコメントありがとうございます!!毎回好きって言っていただいて、、、もう眠いちゃんさんが好きです!!(?)男だらけで平気なのはエゴイストだからです(((((( (2023年3月23日 21時) (レス) id: b05dbf39f9 (このIDを非表示/違反報告)
渡月(プロフ) - ちーやさん» コメントありがとうございます!!楽しんでいただけて嬉しい限りです…!!!めちゃくちゃ嬉しいこと言っていただけて、本当にモチベ上がります!!かっこいいって言って貰えて本当に嬉しいです!!これからも頑張って更新するので、待っていただけると嬉しいです! (2023年3月23日 21時) (レス) id: b05dbf39f9 (このIDを非表示/違反報告)
眠いちゃん - 格好いい…好き((( 男だらけな場所で平気(?)な主人公よ…… (2023年3月22日 21時) (レス) @page28 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:渡月 | 作成日時:2023年3月14日 20時