74話「裏切り」 ページ42
(武器が、殺されてる……。───私一人じゃ、何も出来ない……。…�爛粥璽襪瞭�い�瓩�しない……！)
いつもなら不意に感じるそのゴールの匂いも、感じ取ることが出来ない。フィールドの状況を見ようとしても、不自然に先読みされて攻めることが出来ない。
すると、鰐間兄にボールを奪われる。
「ナイス、お兄！」
(やっぱり、おかしい。こんなの、私達の作戦がバレてるとしか思えない——！)
Aがそう思うと、不意に久遠の不敵な笑みが頭に浮かんだ。もしかして、久遠がバラしているのではないか、と考えるも、なんのためにそんなことをするのかが分からない。
チームＺは、次負けたら終わりなのに、そんな事をしていたって、なんのメリットもない。
─────『しゃあ！ ハットトリック！』
─────『二失点とも、
違う。この試合の得点は全部、久遠が関係している——！？
「決めろ、お兄！」
鰐間弟が、鰐間兄に向かってセンタリングをあげる。ゴール前には人集りができており、チームＺは、久遠のジャンプ力を使って止めようと、声を張り上げる。
「届く！ 久遠！」
「おおっ！」
いつもなら、確実に届く高さだったはずだ。この試合のカラクリに気付いた瞬間、Aは久遠の行動一つ一つが裏切りの行動であることに気付いた。
そして、久遠はヘディングでボールを弾こうとするも、失敗に終わった。だが、Aにはわざとスルーしたようにしか見えなかった。ボールは鰐間兄の元へと辿り着き、そのままゴールを決め、３−３で、同点となった。
「久遠……。…裏切ってんの？
鋭い目でAが久遠を睨みつけながら言うも、久遠は何も言わない。沈黙は、肯定ということだ。
すると、久遠が答えない代わりにAの背後から声がした。
「そうで〜す。もうバレたからいいっしょ、久遠ちゃん？」
いつの間にかAの背後に居た鰐間兄弟は、チームＺを指差し、ニヤニヤと笑っている。すると、久遠の元へと歩いていき、愉快そうに笑いながら話を続けた。
「お前らの作戦も、武器も、弱点も、全部筒抜けでしたー。昨日の夜、ミーティング中に一人抜け出してきて、食堂にいる俺達に裏切りを持ちかけてきたのは、
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渡月(プロフ) - 豆腐。さん» コメントありがとうございます！！！潔世一は不憫でなんぼですから(？)好きって言っていただけて何よりです！！これからも更新頑張りますので、待っていただけたら幸いです！！豆腐。さんのために頑張ります！！(？) (2023年4月3日 18時) (
レス) id: b05dbf39f9 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐。(プロフ) - 誕生日の話の最後の潔くんが不憫すぎる……本編も番外編も全部好きです！！更新楽しみにしてます！！ (2023年4月2日 22時) (レス) id: 8e2b958038 (このIDを非表示/違反報告)
渡月(プロフ) - 眠いちゃんさん» またまたコメントありがとうございます！！毎回好きって言っていただいて、、、もう眠いちゃんさんが好きです！！(？)男だらけで平気なのはエゴイストだからです(((((( (2023年3月23日 21時) (レス) id: b05dbf39f9 (このIDを非表示/違反報告)
渡月(プロフ) - ちーやさん» コメントありがとうございます！！楽しんでいただけて嬉しい限りです…！！！めちゃくちゃ嬉しいこと言っていただけて、本当にモチベ上がります！！かっこいいって言って貰えて本当に嬉しいです！！これからも頑張って更新するので、待っていただけると嬉しいです！ (2023年3月23日 21時) (レス) id: b05dbf39f9 (このIDを非表示/違反報告)
眠いちゃん - 格好いい…好き((( 男だらけな場所で平気(？)な主人公よ…… (2023年3月22日 21時) (レス) @page28 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渡月 | 作成日時：2023年3月14日 20時
