「世一と私」２ ページ38
「明日？ なんや、凡。お前でも明日の予定なんて気にするんやな」
「明日？ あー、ごめん。明日は3個前の彼女の誕生日でさ、振られた時殴られたからいい思い出ないんだよね」
「明日？ ニャ○ち○うの誕生日だよ。潔くん、ニャ○ち○う好きなの？」
烏、乙夜、雪宮も、全員ダメだ。
そう考えていると、ふと凛が通りかかる。ああ。駄目だ。凛なんて知ってるはずがない。知ってても祝ってくれない。
スルーして通り過ぎようとすると、首根っこを掴まれる。
「クソが！」
「本当にお前って話通じないから怖いんだよ！！」
「いいか、お前は年上なんかじゃない。あと一日違えば、俺と変わんねぇんだからな！」
「あ、まだあれ気にしてたの？」
あれというのは、凛が敬語を使わない件に関しての話をしていた時……。
『おい、タオル寄越せ』
『俺に言ってる？ なんで俺が……』
『他に誰も居ねぇだろ。風呂に直行するのにタオルがいる』
『そうじゃなくて、なんで俺がお前にタオルを譲らないといけないんだって話』
『だから、他にいねぇし、タオルがねぇから。いいから寄越せ』
『お前本当に生意気だな！ 本当に一個下か？』
『お前だって、早生まれの癖にイキってんじゃねぇよ。大体、あと一日違えば同い年だろ』
『確かに……、でも年上じゃんか！』
こんな話をしていたような。
「てか、俺の誕生日って知ってんの……！？」
「うるせぇ黙れ。兎に角、年上だからってイキんなよ、クソ潔」
そう言い残し、凛はさっさと帰っていった。
何よりも悲しいのが誕生日を覚えてもらっていても、殺害予告をされてしまう。さすが糸師凛。
もうだめだ。誰も祝ってくれねぇ。
こうなったら、明日、実は今日誕生日なんだよね〜で攻めるしかない。
もう寝よう。
「潔ー！！ おは……ってええぇ！？」
「おはよー、蜂楽。なんでそんなに驚いてんの？」
「……誰ですか？」
「……え……？ 潔Aだけど……」
「女の子になってるー！！！！！」
何故か蜂楽に驚かれたAは、食堂に生き残りのメンバーを集められ、椅子に座らされて、紐でぐるぐる巻きにされて質問を受けた。
「これが凡……？」
「あ、でも髪色同じだし、双葉あるよ」
「可愛いじゃん。俺と付き合う？」
烏は驚いたようにAを見てそう言うが、凪がAと世一の共通点である髪の色と頭のてっぺんに生えているアホ毛が同じだという。
乙夜に関しては、Aを口説き始めている。
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渡月(プロフ) - 豆腐。さん» コメントありがとうございます！！！潔世一は不憫でなんぼですから(？)好きって言っていただけて何よりです！！これからも更新頑張りますので、待っていただけたら幸いです！！豆腐。さんのために頑張ります！！(？) (2023年4月3日 18時) (
レス) id: b05dbf39f9 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐。(プロフ) - 誕生日の話の最後の潔くんが不憫すぎる……本編も番外編も全部好きです！！更新楽しみにしてます！！ (2023年4月2日 22時) (レス) id: 8e2b958038 (このIDを非表示/違反報告)
渡月(プロフ) - 眠いちゃんさん» またまたコメントありがとうございます！！毎回好きって言っていただいて、、、もう眠いちゃんさんが好きです！！(？)男だらけで平気なのはエゴイストだからです(((((( (2023年3月23日 21時) (レス) id: b05dbf39f9 (このIDを非表示/違反報告)
渡月(プロフ) - ちーやさん» コメントありがとうございます！！楽しんでいただけて嬉しい限りです…！！！めちゃくちゃ嬉しいこと言っていただけて、本当にモチベ上がります！！かっこいいって言って貰えて本当に嬉しいです！！これからも頑張って更新するので、待っていただけると嬉しいです！ (2023年3月23日 21時) (レス) id: b05dbf39f9 (このIDを非表示/違反報告)
眠いちゃん - 格好いい…好き((( 男だらけな場所で平気(？)な主人公よ…… (2023年3月22日 21時) (レス) @page28 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渡月 | 作成日時：2023年3月14日 20時
