問い掛け ページ35
【ここは…どこだ……？？】
ニルが気がつくと真っ白な世界にいた。
なんだか懐かしくそして怖く。口では表せない感情に蝕まれていた。
「待ってよ姉さん！」
【ん？】
どこからか幼い男の子の声が聞こえる。すると白い景色が吸い込まれるように変わり崖のある海のようなところに変わった。
そしてそのまま崖から落ちる。それでも不思議と抵抗はなくそのまま海に落ちていった。
ひどく懐かしい感覚になんだか心地よくなる。海のなかを漂っていると洞窟のようなところに入りその洞窟を進んでいく。
すると体が浮上してそのまま海面から飛び出した。
【ここは……始まりの場所】
そこは海のなかにある。洞窟。そこには空気がありクリスタルの壁に覆われた不思議な場所だった。出てきた海面や水溜まりから光の柱が伸びる。
ゆっくりと瞳を閉じる。
そうだ……。思い出してきた…。
【ここは俺たち神の子が産まれた。始まりの場所だ。】
「痛いよ姉さん！」
『男なんだから我慢しなさいよ！ティト！！』
【あれは…】
そこには小さな男の子と女の子がいた。男の子は黒の短髪に翡翠色の瞳。女の子は黒のショートボムに翡翠の瞳。
どちらもよく似ていた。
【あれは俺とA……】
一つ一つ確かに手の中に治めていく。パズルのピースがはまっていく。
『ニル』
【なっ…A…さん……】
気がつけば目の前にニコニコしながら立っているAに驚いた。伸びた身長に長い黒髪。白い肌に整って見とれるほどの容姿。
今ニルが知っているAだった。
『もう思い出してきたんでしょ？Aでいいよ。もともとニルが敬語って言うのが似合わないんだから』
【Aっ…俺……】
『自分を責めないでニル。悪いのは私なんだよ』
【そーいうことじゃねぇだろっ！】
『…』
Aは黙ってニルを見つめる。優しく見守るように。
ニルは言葉を失ってただじっと見つめ返した。
『あなたはもうティトじゃない。残酷な運命のなかでも選択できる』
【…姉…さん】
『あなたに記憶を返すわ』
そういうと額にゆっくりと手を当てる。するとニルはフッと力が抜けて意識を失った。
その瞬間ニルに昔の記憶が全て流れ込んだ。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーキャラ
エルザ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 39人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まりらびゅ(プロフ) - リオさんありとうございます！頑張ります(*^^*) (2013年6月28日 23時) (
レス) id: 4dfaae2d8a (このIDを非表示/違反報告)
リオ - 面白いです(*^。^*)更新頑張って☆応援してるからね (2013年6月28日 20時) (レス) id: 689a8ee5d0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：海姫 | 作成日時：2013年6月10日 16時
