神の子VS神の子 ページ30
そこには前髪がオールバックになり頬にヒビのようなタトゥーが入っていたニルが立っていた。
『ティト…じゃないか。今はニルだったわね』
瓦礫の中からAが顔を出す。頬には擦り傷や服の裾が破れており大きなダメージではないが確かにダメージは与えられていた。
「神の子同士の戦いは世界を破壊に導く。でしたよね？」
『(記憶が……)そうよ。思い出したの？』
「断片的にですけどね」
その表情にAは微かに悲しそうに顔を歪めた。そしてなにも言わず剣を構える。
「プレゼントプリーズ…黒い靴(ブラックブーツ)」
するとAの靴が光を放つ。そして光が引くと黒曜石の花のついたハイヒールに変わっていた。
「MS3。TS4に傷をつけるなよ？」
『コードネームで呼ぶな……』
「おっとすまない」
ドイスはわざとらしく間違えると腕を組んで自嘲した。
ニルはその様子が腹立たしく声をあげる。
「こっちから行くぞっ！」
『！』
するとニルはトップスピードでAの懐へ飛び込む。そのまま柄で急所を狙うが腕で叩かれバランスを崩す。そこを狙いAは剣を降り下ろす。それをギリギリで避けてニルはAの足を払う。バランスを崩して倒れるが右手を地面につくと左足でニルの懐を黒い靴で蹴りあげた。
「ぐっ…！！」
すぐにお互い距離をとる。
今の一瞬で怒濤の攻撃戦が行われていた。グレイ達は目でついていくのもやっとで細かい動きまでは見えなかった。
「なんて戦いだ…」
「お互い最低限の動きでかわして攻撃してる…」
「レベルが違ぇ…」
「速すぎて見えなかった！」
「Aさんもニルさんもスゴい…」
「だけどニルは押されてるわね…」
みんな目を丸くする。確かにシャルルの言う通りニルは息を少し荒げて脇腹を押さえていた。対するAは息も荒げず余裕そうな笑みを浮かべていた。
「(くそ…ピンポイントで狙ってきた…)」
『今急所をついて魔力も使ったつもりだったんだけど…よく立てるわね』
「ぶっちゃけ立つのもやっとです…」
『だよね』
「ぐっ…」
「ニル！」
ニルは力を失い膝から崩れ落ちる。Aはクスリと笑った。
すると今まで黙った見ていたドイスがネクタイを緩めながら声を漏らす。
「A。時間がない。早く妖精を殺しティトを捕まえろ」
「「！！！」」
ドイスの一言に緊張が走る。Aは瞳を一瞬伏せてグレイ達に向き合った。
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ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーキャラ
エルザ
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まりらびゅ(プロフ) - リオさんありとうございます！頑張ります(*^^*) (2013年6月28日 23時) (
レス) id: 4dfaae2d8a (このIDを非表示/違反報告)
リオ - 面白いです(*^。^*)更新頑張って☆応援してるからね (2013年6月28日 20時) (レス) id: 689a8ee5d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海姫 | 作成日時：2013年6月10日 16時
