残酷な運命 ページ28
「どういうことだ…神の子はニルじゃないのか！！」
「神の子は一人のはずよ！！」
「そうなんだよ。今までで始めてだった。神の子が二人だなんて。」
そういうとドイスは妖しく笑いAの肩に手をおく。
「Aに触るな…」
「今から10年以上前の話だ。」
グレイの言葉を無視してドイスは言葉を続ける。
「海に切り立った崖がある田舎町に魔法も使えないごく普通の女が子供を宿した。その腹の中にいた子供は双子で元気に産まれてきたよ。」
「もしかして…それがAとニル？？」
「母親は名前をつけた。姉にA。弟にティトと。」
「もしかしてニルさんの本当の名前はティトさんって言うんですか！！？」
ウェンディが言うとドイスは頷く。するとAはドイスの前に立つ。
『そう言うことよ妖精の尻尾。あとは私が相手してあげる』
そういうとAは大きな薄い色を放ち光る剣を振る。
その姿がこの時はなぜか寂しく見えた。
「なんでAと戦わなくちゃいけないのよ…！」
「そうだよA」
『私を妖精の尻尾に連れ戻したいなら倒しなさい。力ずくで私を連れて帰りなさい』
訴えるルーシィとハッピーにAは冷静にそう告げた。
グレイは苦痛な運命だと思った。 口にはしていないがナツはAに惚れている。そして俺も。
そしてニルの昔の記憶にあった女も。Aならきっと今も愛しているんだろう。
その相手と戦う。なんとも悲痛で残酷な運命なんだと思いグレイはひとみを伏せる。
「「俺は絶対Aを連れて帰るからな！」」
グレイとナツの声が重なる。
するとドイスはAに触れていた手を離す。
「A。ティトスカイフェレナは生かしたまま捕らえ他は殺せ」
『…』
ドイスの言葉にAは小さく視線を送る。了解と言う意味かどういう意味かはAしか知らない。
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ラッキーアイテム
革ベルト
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まりらびゅ(プロフ) - リオさんありとうございます！頑張ります(*^^*) (2013年6月28日 23時) (
レス) id: 4dfaae2d8a (このIDを非表示/違反報告)
リオ - 面白いです(*^。^*)更新頑張って☆応援してるからね (2013年6月28日 20時) (レス) id: 689a8ee5d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海姫 | 作成日時：2013年6月10日 16時
