＜アイズ＞~守るために~5 (ページ35)

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Know ページ35

充すみません、練習中に』

充とチンピラ2人が事件を起こした所に来ていた

貴いや、大丈夫だよ。ところで何か…重大なことでしょ？』

充は頷き話し始め

充 …さっき、ペクと黒髪の少年を林の方で見ました。先輩の事見てました、』

充はAの様子を伺う

貴え!?ペクが？どうして…そして黒髪の少年…』

ペク…どうして？

充その感じ、先輩も知らないんですね』

貴組織じゃないの？その…オがつく組織』

周りをチラチラ見ながら彼女は言った。バレないようにしてくれているのか、と充は思う

充 …組織のミッションを失敗した使徒はみな追放されるんです。だから有り得ないんです。だけど…』

なぜ、ペク·シウが居たのか。そして黒髪の少年は何者なのか。充は考え込む、

貴 …実は、さっき監督から言われたの。新たな組織が私を狙ってるから気をつけてって』

充あらたな、組織？』

貴うん。もしかしてペクとその少年はその組織の仲間なのかも』

不安そうな表情を見せたAに充は嘘ではないと確信し

充俺、調べてみます』

真剣な目でAを見る。しかし彼女は淡々とし鋭く言った

貴 …それはダメ。契約したよね？深く探ったりしないって』

充だけど、先輩の身が危ないのかも知れませんよ!?なら俺が調べてそいつらのこと知った方が…』

人を蹴落とすような充ではなく、人の為に動こうとしている充…。貴方は、悪人になりきれてない

貴ありがとう充。でも大丈夫、私は強いしさ』

そういう問題じゃない…と充は言いたそうだったが彼女の意志の強さには負けると思い、最後に一言

充 …もし、何かあったら俺に言ってください。』

風で充の髪が乱れ表情はよく見えなかったがいつもの充とは違うような気がした、

貴ありがとう充、好きだよ』

いつもの雰囲気と違う彼女に充は言葉を失う

充え、』

貴なんちゃって。充が心から信頼してくれたらそういう意味の好きになるかも～』

充 …人の心を弄ばないでください』

馬鹿先輩、と充は鼻をつまんできた

貴いたっ！！～!!充のおたんこなす』

充 …またつままれたいんですか』

呆れた顔をしている充は少し笑っていた

今の彼は一星光くんなのか、一星充くんなのか。彼女は見透かすような目で充に笑いかけていた

救いたい