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十四発目 ページ17

福良side

「俺も1週間はきついかな」

冷蔵庫の音にかき消された、俺の本音。隠れてちょっと良かったなんて思った独り言。

「なー!!まだエナジードリンクあんじゃん!!めっちゃ買いだめしてるじゃん」
「Aちゃん頑張ってたもんね」

頑張ってた、頑張りすぎて倒れそうだったから俺もちょっと手伝ったのは秘密の話。

伊沢はいいよね、Aちゃんから好かれてて、尊敬できる師匠みたいな扱い受けてて。俺だってそんな存在になりたいけどさ、彼女が追いかけている理想像は伊沢だけなのは少し嫉妬する。本人に言ってもあんまり自覚ないだろうけど。

「福良さんこのあと暇?」
「晩御飯には付き合いませんよー、須貝さんと食事の予定あるし」
「えー!!俺も連れてってよ!!」

今日は少しそうじゃ行かないんだよね。
ごめんね

「今日は須貝さんに超伝導のおはなししてもらうから、文系はお断りだよ」
「ぬぇえええー!!いいじゃぁぁーん!」
「河村さん予定空いてるって、ご飯行ったら?」
「ぬうううー!!誘ってくるぞー!!」

そう言いながら、撮影ベースに置きっぱなしにしていた携帯電話を取りに行く伊沢。
その伊沢から少し目を離して、携帯画面へと目を向ける。

「福良さん、あんまり身を削らない方がいいぞ?」

須貝さんからの1文、俺の気持ちをわかってくれているのは彼だけだろう。
とてつもなく有利な相手がいて、そんな相手をライバルとして持っている俺には友人という助けがないと恋愛でも色々助けてもらわなければ彼と互角に戦うことが出来ないようで。

エイムの先に彼しか映っていないのであれば、彼をエイムの外に出すのは難しい。
ならば、エイムをズレさせばいい。
そんな狡いことを考える俺は悪者なんだろうなと思ってしまう。

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設定タグ:東大王 , QuizKnock , 伊沢拓司
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颯誄(プロフ) - はるるさん» ありがとうございます(●´▽`●)今日の深夜辺りに更新予定ですー!! (2019年7月31日 15時) (レス) id: 3b71ce137f (このIDを非表示/違反報告)
はるる - こんにちは。読ませていただきました。とても、続きが気になります!次の更新、めちゃめちゃ楽しみにしてます!! (2019年7月31日 14時) (レス) id: 1def406aeb (このIDを非表示/違反報告)
颯誄(プロフ) - すぺるさん» ありがとうございます(●´▽`●)この小説は東大王よりかはQuizKnockを主に書いていくので同級生トリオ(水上鶴崎川上)とも絡ませますね!これからよろしくお願い致します(o_ _)o (2019年7月28日 22時) (レス) id: 3b71ce137f (このIDを非表示/違反報告)
すぺる(プロフ) - え、すごい面白そう…川上さん入れて4人のお話とか見てみたいです…更新楽しみにしています! (2019年7月28日 21時) (レス) id: bc24737c16 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:颯誄 | 作成日時:2019年7月27日 1時

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