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一発目 ページ3

Aside

「流石、東大三銃士ですね」

東大三銃士、それは水上、鶴崎、そして私につけられたトリオ名みたいなものだ。
3人とも同じクイズ研究会に入っていて、QuizKnockにも所属している同級生だからだ。

「A、すげぇな!」
問題を回答した時、解説する時にひろみさんは名指しで褒めてくださる。

「これはどこで分かった?」
「これはですね、、、」

誰から聞かれても、私が聞いても100点満点な回答を説明する。これは私の先輩であり、尊敬する人を自分で受け継ぎたいと思ったから、私はこのために勉強している。

「伊沢みたいだなほんとに」
ひろみさんが口を大きく開けて笑う、私自身そう言われるのが1番嬉しいのだ。

「あはは、ありがとうございます」
それに対して、私は満面の笑みで受け答えする。笑顔というのはとても便利なもので、笑顔でいれば人を元気づけたり、コミュニケーションが基本的に上手くいく。

それに、あの人、伊沢さんはいつも笑ってた。回答をして、正解をして、お辞儀をする。それがどれだけ私たち東大王チームを支えてくれたのだろうか。

「流石、Aだよね」
モニターに映し出される、私の尊敬出来る人。
元東大最強の知識王、伊沢拓司。

「これは、できて当たり前じゃないですか?伊沢さんなら」

「お、流石分かってるよね」

彼が卒業した時に思った。私は水上のように全ジャンルを自信ありげに、前のめりに挑めるわけじゃない。
鶴ちゃんみたいに、恐ろしいほどに早いスピードで計算をしたり、戦略を練ったりできない。
光ちゃんみたいに、あんなに英語得意じゃないし。そう思えば私には誇るべき所がない。

なら

「やはり、東大最強の知識王伊沢拓司の2代目とも言えますね」
自信ありげに山ちゃんが言う。
そう、私はそうなりたいのだ。

あの背中だけで、「彼ならここで押せる」「彼ならここで答えてくれる」そう思われる人でありたい。

また、あのお辞儀がみたいだなんて少し願ってしまっている私がいた。

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設定タグ:東大王 , QuizKnock , 伊沢拓司
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颯誄(プロフ) - はるるさん» ありがとうございます(●´▽`●)今日の深夜辺りに更新予定ですー!! (2019年7月31日 15時) (レス) id: 3b71ce137f (このIDを非表示/違反報告)
はるる - こんにちは。読ませていただきました。とても、続きが気になります!次の更新、めちゃめちゃ楽しみにしてます!! (2019年7月31日 14時) (レス) id: 1def406aeb (このIDを非表示/違反報告)
颯誄(プロフ) - すぺるさん» ありがとうございます(●´▽`●)この小説は東大王よりかはQuizKnockを主に書いていくので同級生トリオ(水上鶴崎川上)とも絡ませますね!これからよろしくお願い致します(o_ _)o (2019年7月28日 22時) (レス) id: 3b71ce137f (このIDを非表示/違反報告)
すぺる(プロフ) - え、すごい面白そう…川上さん入れて4人のお話とか見てみたいです…更新楽しみにしています! (2019年7月28日 21時) (レス) id: bc24737c16 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:颯誄 | 作成日時:2019年7月27日 1時

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