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今の日本では絶対に有り得ない、
刀や侍をこの目で確かに見た。

田舎でもこんな綺麗なところ無い、
と言い切れるほど澄んでいる空気

武器や侍、町並みや空気、
もとより異質な容姿の俺を見る目。

今話題になっている時代劇に紛れ込んだようだった。

夢でも見ているのかと思ったけど、
俺は昔から夢は見ない体質だし
目に映るもの全てが鮮明すぎるのだ。


嫌でも分かってしまった。
俺は大昔の日本に来てしまったと。

神様は意地悪だ、本当に。

こんな気味の悪い俺と
ずっと一緒にいてくれた友人達や
時に厳しく、時に優しく、
ここまで育て上げてくれた両親。
1ヶ月後には
大好きなゲーム会社で働けるはずだった。

ここがどこかも、何時代かも分からない。
聞いてとて同じ言葉を話すかも分からない。
いつ消えても可笑しくないし、
どうしてここに来たのかも分からなかった。

いくら考えても頭が痛くなるだけ。

でも一つだけ。皆とは一生会えないと理解した。
幸せが壊れたことが信じられなくて、信じたくなくて。


目の前が真っ白になったんだ。


.執筆状態:連載中





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作者名:? | 作成日時:2024年1月11日 23時

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