片想い . 9 ページ9
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「....なに般若みたいな顔してるんですか。」
帰って来て早々、仁王立ちで御出迎えの先輩と、
その先輩を見て ニヤニヤ 笑っている大ちゃん。
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大「廉な、朝起きてAが居らんかったから拗ねてんねん。
やから、美味しいご飯でも作ってご機嫌取りしてな。」
そう、小声で教えてくれた大ちゃんは 悪魔 の様な顔をしていた。
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『ほんま美味いわァ、どうしたらこんな美味いの作れるん?
俺のおかんのオムライスより遥かに美味いで。』
「..そりゃ、どーも。」
お母さんに若干失礼ではないか。
と思いながらも、褒められて少し嬉しかったのは内緒。
大「廉、A照れてるで。
耳真っ赤やもん。」
『ほんまや、かあいい。』
大「Aな、照れると耳赤くなんねん。」
"可愛い可愛い" 言いながら私の髪の毛で遊び始める。
「...ちゃんと、食べて下さい、って。」
先輩の整い過ぎた顔が、私みたいなド庶民の顔を見ている。
そう考えたら、少し。
ほんの少しだけ、体が熱くなった。
これは一体、なんなんだろう。
熱?恥じらい?それとも....、
『....Aちゃんから、誘ってくれるとか...、明日は天変地異でも起きるん?』
「頭ん中でどう編集してるんですか。一体。」
いや、やっぱり違う。
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作者名:ぽんず。 | 作成日時:2018年12月27日 14時