片想い . 10 ページ10
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「...って事があったの。」
いちか「..と、言う名の惚気ですか、？」
朝、学校に着いていちかにさっきまでの出来事を話せば "惚気" の一言で片付けられる。
いちか「そういえば、もうすぐバレンタインだね。」
「..あぁ、2月のリア充の祭典の事？」
いちか「その言い方辞めなって (笑)」
"バレンタイン" なんて非リアの私には全く関係ないこと。
なんなら、苦い思い出しかない。
"今年は、くれる？" って毎年の様に大ちゃんに聞かれるけど、あげる気も無ければ作る気も無い。
"作れない" と言うか、"めんどくさい" と言うのが本音。
いちか「なんか、"先輩にあげたら〜？"
って言おうとしたけど、あげたらあげたで鼻血とか吐血で輸血必要になりそう。」
「...警察沙汰になりそう。」
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「これが必要で、刻んで、溶かして、容器に移して、冷やし固めて、ラッピングして、、」
母「...あんた、、チョコでも作るの、。
ちょっと、！お父さん！！」
チョコでも作ってみようかな。
と、思い材料と作り方を調べる。
あげる相手なんて居ないけど、。
「...ゴムベラなにそれ。木ベラじゃダメなの。」
お菓子作り経験が全くと言っていいほどない私にとっては、"ゴムベラとは一体何なのか" と言う疑問が浮かんだ。
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「お母さん、ゴムベラの代わりに木ベラってアリ？」
母「え、ちょっと、ゴムベラあるんだからそれ使いなさいよ。」
“ ｽﾞｯ､ｽﾞｽﾞ､ﾌ...ｱ､ｽﾞｰｰｰｯ、 ”
後ろから聞こえる父のすすり泣く声。
いつもであれば、無視出来ても、
「ねぇ、お父さん泣くなら静かに泣いてよ。」
今の私には、無視出来ない。
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バレンタインとっくに過ぎてるのに、今頃バレンタインの話を持ってくるバカ(((
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作者名：ぽんず。 | 作成日時：2018年12月27日 14時
