永久片想い廉愛【R】 (ページ11)

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片想い . 11 ページ11

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大「ほｯ､ホンマにくれるん？！」

「...だから、あげるって言ってんじゃん。」

大ちゃんに、チョコをあげると目を見開いて驚いた表情になる。

大「て、天変地異でも起こるんか、」

そして、失礼極まりない発言をする。

『お！チョコやん、とうとう大吾にも春が訪れたんか？』

大「ええやろ！Aかr...ちょっ、盗もうとすんなや！」

『Aちゃんからなんやろ？なら俺にも一粒くらいくれたってええやん。』

そして狙われるチョコ。

「あ、先輩には違うとくべ『いつくれるん？』...お昼くらい、？」

“まじかぁー” なんて言って手を頭の上に乗せて、少年の様な無邪気な笑顔になる。

その笑顔を見て、少し心が温まったのは何故だろう。

『大吾聞いたかぁ？Aちゃん、俺にチョコくれるんやってぇ。ホンマ、泣けてくるわぁ、』

大「せやなぁ、女子達から大量のチョコ貰うんやろ。今年も。」

『今年はAちゃんにしか貰わんってきめとるから。』

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いちか「あ、じゃあ作ったんだ。」

「うん。すんｯごいめんどくさかった。」

いちか「まぁ、普通の料理と違って分量間違えたら終わりだもんね。お菓子作りは。」

そう言って、苦笑いをする姿でさえも、
どこかの有名な美術館に飾ってある絵画なんじゃないか。と錯覚するほどキレイで儚い。

きっと、先輩は私みたいなうるさい人より、いちかみたいなおしとやかな子を選ぶのだろう。

「いちかは、彼氏にあげないの？」

いちか「聞いてよｯ！アイツさ、“ バレンタインなんてくだらねぇ ” とか言ってきたの！
私、チョコ作ったって言うのに！ほんと有り得なくない？！」

「わ、分かったから、一旦落ち着こ？ね？」

こうなるといちかは、めんどくさい。

まぁ、大好きな彼氏にそんなこと言われたら、私だって怒ると思う。

って言っても、居ないからどうってことないけどね。

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