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「……ええ、分かったわ。
ただし無理はしないこと。
あなた1人しか居ないということは、あなたが倒れたら元も子もないってことだからね。」

数秒の沈黙の後、アンリは調の無謀とも取れる条件を飲んだ。
調の実力は重々承知だ。それに、調の存在・考え方がこれから青い監獄(ブルーロック)にやってくる原石たちにとっていい刺激となりうるかもしれない。

アンリは手を差し出した。それに対して調も快く受け答える。

「そこは重々弁えてるつもりだよ。

よろしく、アンリさん。」

2人は固い握手を交わした。

薄暗い部屋に一筋の光が差し込んでいる。

青い監獄(ブルーロック)プロジェクトが本格的に始動する。___創真調のエゴもまた、ギラギラとこちらを覗いていた。







あの日、正式に青い監獄(ブルーロック)プロジェクトの契約を結んだ調は、その数日後にアンリに連れられて巨大な建物へやってきた。
ここが青い監獄(ブルーロック)なのだろう。荘厳な雰囲気をまといながらどしりと構える姿はまさに監獄そのものだ。

「なるほど。
これで予算がカツカツになったわけだ。」

「ええ、本当に…」

だがしかし、最新の設備を取りそろえたその建物に調は胸を躍らせていた。

アンリから軽く施設内の説明を受けながら進んでいくと、どうやら目的の場所に辿り着いたようだ。
アンリが立ち止まり、調の方へ振り向いた。

「それじゃあこれから、この青い監獄(ブルーロック)プロジェクトにおいて、コーチを務める方に会ってもらうわね。少し独特な人だけど悪い人じゃないから。」

アンリが扉を開けた先にいたのは、ヒョロヒョロとした長身の男だった。
目の下には隈ができている。
本人は特に体調が悪そうな訳でもないので、恐らくこれがスタンダードなのだろう。

「やあ、アンリちゃんから話は聞いているよ。
この度は青い監獄(ブルーロック)青い監獄プロジェクトのエンジニアを引き受けてくれてありがとう。
コーチとして礼をしておく。」

「いえ、私は私の利益()のためにこの依頼を受けたので。
お礼は結構です。」

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はるるんバス - 更新楽しみに待ってますね!受験頑張ってください!(о´∀`о) (2023年1月19日 21時) (レス) id: f92683fb74 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ(プロフ) - はるるんバスさん» 感想ありがとうございます!!受験のため暫く更新停止となりますが、受験が終わったらたくさん更新していく予定なので楽しみにしていてくださいね!応援ありがとうございます☺️ (2023年1月15日 21時) (レス) id: 8666553010 (このIDを非表示/違反報告)
はるるんバス - とっても良い作品ですね!応援してます(*≧∀≦*) (2023年1月15日 13時) (レス) id: f92683fb74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まちゃ | 作成日時:2022年11月23日 23時

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