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1話 ページ1
私が生きる世界は、美しさに対して冷たく、家族さえも、残酷だった。
そんな世界で、私は尊敬していた人になる為に、自分自身を磨き上げることに努めた。言葉を選び、勉強もし、私の内面を磨き努力した。
それでも、私の世界は冷たかった。
そして、私は自分を守るために、偽物の自分自身を作り上げた。
偽物は、人気だった。
今までのいじめも無くなり、友人もできた。
家族さえも変わった。
これで、私は喜べる！…
何故だろう、全然嬉しくない、喜べない。
辛くない…
苦しくない…
楽しくない。
…………
私は心がなくなってしまったのかな？
嬉しいと思えない…
なんで？
偽物を作って演じて、もう、私を痛めつける人も居ない。
嬉しい？…ちがう
私を気づつける人もいない。
幸せ？…ちがう
仲良くしようとしてくれる人もいる。
嬉しい？…ちがう
……
嬉しいって何？幸せって何？
私を傷つける人はいないのに
この気持ちは何？
悲しい…？
なんで？何で？ﾅﾝﾃﾞ?ナンデ？ﾅﾝﾃﾞ?なんで？ナンデ？？？？？？
私はおかしいのかな？
ﾋﾟｶｯ✨
スマホが光った。
何？このアプリ勝手にログインして…？
【夢職人と忘れじの黒い妖精】
なんで勝手に始まるの？
ガッシャーン！！
窓が割れた音がする。
えっなに？
バタッバタっ！
「ﾁｯ、居たのかよ残念だが、死んでもらうぜ？」
私の最後は呆気ないな…できるなら自由に生きてみたかったな。
………
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作者名：らいむ | 作成日時：2023年5月11日 21時
