魔法じゃ無いです、霊力です。第２章【ツイステ】【東方project】

原因はタルト ページ19

Aside

私達はそのタルト事件とやらをエースから聞かせてもらった。
まぁ、まとめるならこうだ。

晩御飯を食べ損なったエース
↓
冷蔵庫を漁るとタルトがあった
↓
盗み食いをしている所を寮長に見つかる
↓
変な法律によって首輪をつけられ追い出された。
↓
宛が無かったためここに来た

…………と。ま、こんなところかな。

ユウ/グリム「……。」

A『どっちもどっちじゃね？』

そもそもそれを聞かされて私達はどうしろと言うんだよ。

エース「たかがタルトを盗み食いしただけで魔法封じされるのはおかしくね！？」

A『いや、そこが悪いんだって！
盗み食いするってところ！』

グリム「Aのツッコミがいい働きしてるんだゾ。」

エース「だって魔法士にとっては手枷と足枷つけられるみたいなもんじゃん。
しかも3ホールもあるんだよ！？
絶対1人で食べ切れねーだろ！心が狭いにも程があるでしょ！｣

ユウ「まぁ、そうだとしてもどっちもやり過ぎじゃない？私はそう思いまーす。」

グリム「俺様も。」

エース「なんだよその反応！」

2人は私と同じ意見みたい。
やっぱりそうだよね。
確かに自分の大切なものを取られる、そんな気持ちは分からなくはない。
けど、だからって相手のもの(魔力)を封じるって……
私は嫌だね。

するとグリムは何やら思いついたように話し始めた。

グリム「ﾊｯ!もしかして…
3ホールもあったならパーティー用かもしれないんだゾ。誰かの誕生日とか…
俺様、名推理すぎるんだゾ！」

ぱーてぃー……？
あ、宴会みたいなやつか。
グリムにしては冴えてると思うな。
……最後の一言が無ければの話ならね。

エース「誕生日ィ？」

ユウ「だとしたら怒るかもね。
その前に、謝ったの？」

エース「う……。オレ、Aはともかく、ユウなら絶対に寮長が横暴だって言ってくれると思ってたんだけどォ？」

A「私はともかくってどういう事かな？」

エース「さっきみたいな所。」

A「ハイハイ。私は中立の立場であるべきって教わって来たからなのかもしれないね。
そんなムスッとしても結果は変わらないから。｣

ユウ「そうだよ。横暴かって言われたら横暴かもしんないけど、盗み食いするのは違うと思う。」

グリム「先に盗み食いするオマエも悪いんだゾ。」

A「ほら、皆さん仰ってますけど。
明日謝りに行こう？謝れば許してくれると思うからさ。」

ユウ「そうだよ！行こうよ！」

謝罪しようよ。→←ただいまぁぁぁぁ!!!

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