【君と僕。〜恋愛以上の幼馴染〜番外編】 好きな人。

第3話　拝啓君へ ページ4

あたしは楽しみでしょうがない。

だって、これから皆と会うから。


ほら、皆の声が聞こえる。


要「んじゃ、入るか。」

あ「うん!!」

定員「いらっしゃいませ!!
　 何名様ですか？」

あ「えっと、遅れてきたんですけど……」

定員「あ、お待ちの方々がいらっしゃいますよ。どうぞ、こちらです。」

そう言って奥の方へ案内される。

そこには、やっぱり皆がいて。


要「よぉ、サル……今日は奢れよ」

千「やぁやぁ、そんなこと言わないで」

悠「まぁまぁ、要。
　 千鶴が奢ることはもう決まってたから
　 大丈夫だよ」

祐「そうそう、大丈夫。大丈夫」

春「皆、千鶴君が困っちゃいますよ」

要「もうこっちは困ってるよ」


こんなくだらないけど面白い会話を
聞いてるとやっぱり皆だ。
そう、思うとなんか気分が軽くなる。


悠「あれ？こちらの方は？」

千「まさか、要君……君、いけない子!!」

要「アホ。こいつはAだ」

春「え？Aちゃん？」

祐「久しぶり、ね？会えたでしょ？」

あ「うん、そうね。そんなこと言ってた」


そう言って微笑んだ。






「ま、また会えるっしょ」


この言葉がどんなに嬉しかったか。



「待ってる」


君のこの言葉がどんなに恋しかったか。





あたしは、ここへ帰ってきたんだ。



君の元へ。

みんなの元へ。



＿＿＿＿＿＿＿＿拝啓君へ。


大好きです。


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