1 ページ2
.
母「……A!起きなさい!」
ん……。
夢……?
あ「ん…。はいはい…、(ファッ…)」
母「もう…。『はい』は1回!起きなさい!遅刻するわよ?」
あ「はい…わかってるから…」
なーんだ。
いつも通りの夢か。
あ「あー!私も男の子に産まれたかった…」
母「失礼ね…。どうせ『キスマイのメンバーになりたかった〜』とかそんな理由なんでしょ?」
あ「うーん。メンバーとしての人生歩んでみたかった…ってたまに思うんだよね。
ん…でも、女に生まれてきたからこうやってキスマイを好きになれたのかな〜って思ったら、この人生捨てたもんじゃないよねっ?」
母「はいはい。脳内が楽しそうで何よりよ〜。」
……
あ「あーこんな時間!
いってきまーす!」
私は一ノ瀬A。
18歳の高校3年生です!
ガタンゴトン……
今日も相変わらず朝から遅刻しそうになるという……。
そろそろ直さなきゃな…。
うわっ……今日も人がたくさん……
毎員電車ってやっぱり慣れない。
……ん?
なんか嫌な感じがする……、
あっ……左のおじさんに触られてる……。
やだ……っ。怖い……。
誰か…………助けてっ……
そう心で叫びながら、私はギュッと目を瞑った時。
?「ちょっと。」
あ「……!」
お「チッ…」
?「おじさん。今触ってましたよね。次の駅で降りてください。」
…………助かった……。
?「大丈夫ですか…?」
あ「…ありがとうございます。」(グスッ…)
?「怖かったよな…。俺がおじさんにガツンと言っておきますから。もう大丈夫だから。」
あ「本当にありがとうございました…っ。」
あ「あっ、お名前教えていただけませんか。あとでお礼を……」
ーーーー ……駅〜○○駅〜 ーーーー
?「お礼なんで大丈夫ですよ。当たり前のことしただけなので。学校頑張って。」
あ「あっ、でも…」
?「それじゃ〜っ」
ーーー プシュー ーーー
あ……。
行っちゃった……。
すごいな……あの人……。
凄くかっこよかった……。
帽子深めに被ってたからよく顔は見れてないけど…。
聞き覚えのある声と私より少しばかり大きな背。
知ってる人じゃないのに……誰かの声に似てる……。
そんなわけないか。
切り替えて……今日もがんばろっと。
93人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Riiin | 作成日時:2019年2月10日 2時