中性的だと損しかしないんだけど2【刀剣乱舞】

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腕のケガによってまともに書類仕事もできないが為に一期様と堀川様と乱様と長谷部様が代わりにやってくれている。


俺はというとおとなしく休んでいろと言われた為に布団の敷かれた部屋にもはや放置と言ってもいい状態にされていた。布団から動かないっていうのも退屈なんだよなぁ...。


少し本丸の方に顔だしてみるか。


＊


『やっぱ広いな。誰か連れてくればよかったわ』


歩いても歩いても続いている廊下のせいでどっと疲れが出る。誰もいないじゃんかよ。こんなもぬけの殻みたいな本丸歩いててもつまんねぇ...！！


「主〜」


『ん？誰ですか...髭切様！？』


主と呼ばれたから見れば全くと言って面識のない髭切様。本人はにこにこと笑いながら俺を見ているけれど隣にいる膝丸様はやはり警戒しているのかその目付きは鋭かった。


『えっと...面識がないというのに私を主と認めてもいいのですか？貴方方は太刀であるが故に人間を嫌っているでしょう？』


「兄者！！その通りだ、前の主のことを忘れたのか！？」


うん、普通そういう反応するよね。ていうかしないとダメなレベルだよね！！


「僕は肘丸よりもだいぶ後にこの本丸に来たからそこまで酷い扱いはされていないせいか人間は嫌いじゃないよ。それにほら主はまだ幼い女の子なんだから」


『...そうですか。大体の話は納得できましたけれど最後は聞き捨てなりませんね。私は幼くもありませんしそもそも男です』


にっこり笑って男だと言い放てばさすがは兄弟なのかばっ、とこちらを凝視するタイミングまでばっちり。


俺成人はしてないけどそれなりの歳なんだが...もうすぐ成人だし。


「膝丸だ兄者。それより本当に男なのか」


何で信じてくれないんだよ！！


「昔の男は主みたいに線の細い体格じゃなかったからね。髪は確かに長かったけどそんなに手入れされてなかったよ？主って身長も手も普通より小さいよね」


...悪意はないと思うんだけど俺へのディスり方が半端ねぇな。そんな笑顔で言わないでくれよ。そんなに俺のメンタルをへし折りたいのか。

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