同 担 拒 否 ワ カ メ 。【瀬名泉】

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連れてこられたのは関係者たちが出入りする場所。ゆるは案の定めんどくさいだの言ってさっさと帰ってしまった。裏切り者め…！！



『あの、どこまで行けば…？』



｢この部屋です。大丈夫ですよ、特に問題はありません｣



にこりと微笑みを浮かべたスタッフさんはカチャリと目の前のドアノブを捻った。



｢では私はこれで｣



『え、あのっ！』



部屋にポイッと入れられてガチャンという無機質な音がする。一体私にどうしろと？



｢あらあら！貴女が泉ちゃんのお気に入りのお姫様かしら！？｣



トントン、と数回肩を叩かれ誰かと思えばなんてことだ。目の前にさっきまでステージに立ってファンを魅了し続けていたKnightsがいるではないか。



なにこれ夢か？夢なのか？こんな夢ならいっそゆるとか他のファンの子に見させてあげてくれ、私は特に望んでないから。



『色々聞きたいことはあるんですけど、まずなんでここにいるんですか？ファンと会ってたなんてことがバレたら炎上しますよ炎上。人気な人ほどよく燃えますから』



｢ふふ、大丈夫よ心配してくれて嬉しいわ。さすがは泉ちゃんが気に入っただけあって整っているだけじゃなくて芯も強いのね！！｣



可愛いわァ！！なんて言いながら手を頬に当てるもんだからあざといとしか言いようがない。けれどそれでも様になるのはさすがの顔面偏差値なんだよなぁ。



『それで、私に一体何のご用ですか？』



｢ねぇあんた、この中だったら誰が1番好きなわけ？｣



『は？』



声のした方を見れば長い脚を持て余すように組んで座っている瀬名泉がいた。なんでそんなに偉そうなの？

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