看病と熱＊氷鷹北斗 ページ10
ピンポンと家のインターホンが鳴る。熱が出て重たく感じる体にムチを打ってなんとか家のドアを開けた。
『氷鷹...！？』
「俺は学級委員だからな、佐賀美先生に頼まれてプリントを届けに来たんだが...親御さんはいないのか？」
『親は外国...ここには私しかいないよ』
おかげで熱が出たらたまったもんじゃない。ご飯を作ろうにも自分で作る他ないし。
なんとか意識を保とうと思ってもそれは限界を超えていて、ぐわんと視界が歪んでシャットダウンした。
＊
『...ん』
次に瞳に映ったのは自室の天井。さっきまで玄関にいたと思えば次は自室。何が何だかまるで理解ができない。
「起きたか。勝手にキッチンを使わせてもらったが...」
氷鷹がおとした視線の先には湯気をたてているお粥。正直作る元気もなかったし空腹は最高潮に達していたために助かった。
『あ、ありがと...』
満足そうに彼は頷くとお粥を口に含み始めた。
『え、私のお粥...っ！』
頬に手を添えられて引き寄せられたかと思えば唇をあっという間に奪われ、それと同時に口に何かが入ってきた。
『んむっ...』
離された唇。
優しい味と唇が触れた感触だけが残っていた。
口移しで貰ったお粥はいつもよりも甘く、優しく感じる。
ごくん、と飲み込めば氷鷹は再び口移しでお粥を食べさせてくる。時折反応を楽しむように意味もなく普通に深いキスをしてくるせいで
もっと熱はあがる。それは熱くて甘かった。
「ちゃんと寝てくれ。元気になったら続きをしよう」
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まかろん(プロフ) - ( ^ω^ )さん» 了解しました！リクエストありがとうございます！ (2020年12月24日 13時) (
レス) id: b9f2187d68 (このIDを非表示/違反報告)
金丸 - とても面白かったです！リクエスト宜しいですか？凪砂君と混浴で．．． (2020年12月23日 22時) (レス) id: c37bcdc15b (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - 櫻ノさん» もちろんです！リクエストありがとうございます！ (2020年12月23日 0時) (レス) id: b9f2187d68 (このIDを非表示/違反報告)
伊達 光秀 - 最近、弓弦沼と茨沼にハマってヤバいです……どうすれば良いでしょうかね。……ご馳走様でした← (2020年11月7日 22時) (レス) id: e266acb8ae (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう - この小説めっちゃ好きです！リクエストなんですが、なるちゃんか神崎くんできますか！！ (2020年7月29日 16時) (レス) id: 104cac4a1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まかろん | 作成日時：2019年12月30日 13時
