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何だろう。粟田口の部屋に来るまでにものすごく霊力を消費した気がするんだが...。
『ここですか？』
「はい。弟たちは特に審神者から暴力を受けていたので抵抗すると思いますが...それでも、よろしいですか？」
『もちろんですよ。逆に抵抗しなければおかしいくらいですから。それに彼等に私は殺せないでしょう』
目を見開いた一期様を横目にスパァン！と派手に襖を開く。中にいた短刀たちはびくりと肩を震わせた。
「いち兄...」
「ボク、人間なんて...っ！」
おーおーだいぶあの女はやってくれたみたいじゃん。こんなにも神様を痛め付けるなんてさぁ！！お前来世は虫以下だよ。ていうか
『一期、決めたわ。ここ乗っ取ってやる』
あいつ絶対潰す。一瞬で殺すなんて甘いことはしない。じっくりゆっくり殺してやるさ。
「さすが主殿ですね。ですが...弟たちが余計に怖がるのでその殺気はしまっていただきたい」
『おっとすみません』
ふぅ、と深呼吸して俺は短刀たちに近づく。怖がられないようにしゃがんで彼等と目線の高さを合わせた。
『こんな風になるまで...申し訳ございません』
霊力を流すために触れようとすればぎゅっと目をつむる。どんだけだよ。叩いたり殴ったりしすぎだろ。
罪悪感を感じながらも優しく頭を撫でてあげる。霊力の減りを感じながらも短刀たちを見ていると痛々しい傷は消えていた。
『いきなり触れてしまってごめんなさい。一期様、傷は治りました。ですが私には彼等の心の傷だけは治すことができません。ここは兄である貴方の出番です。私はこれにて失礼するのでよろしくお願いします』
「わかりました。近いうちに弟たちとお礼をしに...」
『必要ありません。嫌いな人間に頭を下げるなんてしたくないと思いますし。では』
ここからは水入らずで、ね。
襖を閉めて俺は離れに戻る...いや戻ろうとした。おいおい。何で離れにこいつがいんだよ。ふざけんなよ。
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ララーサ - 20話目の17行目「洗い呼吸で」の所「荒い呼吸で」だと思います。僕の勘違いだったらすみません。 (2021年1月4日 15時) (
レス) id: 60e0ce23dd (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - ちょこれーとさん» ありがとうございます、これからも頑張って執筆させていただきます！ (2019年10月7日 20時) (レス) id: db368979ad (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 続編も頑張って下さい！！楽しみにしてますね！！ (2019年10月7日 17時) (レス) id: adc186f0a4 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - 夜月さん» そんなんですね！私は兼さん推しです！Sではないと思いますが...自然と気になる場面で執筆を切り終えてしまうんですよね() (2019年9月24日 22時) (レス) id: db368979ad (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - 夜桜ナイフさん» ありがとうございます...！文才があるだなんて照れます((( (2019年9月24日 22時) (レス) id: db368979ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まかろん | 作成日時：2019年9月15日 16時
