急募月永レオの引き取り先。

急募4 ページ4

レオ先輩なんか気にするな。ほっぺにキスなんてされてない。


ただ暑くなっただけ。教卓の下が窮屈で変な体制になってたから息苦しくなっただけ。何も起こったない。


無理矢理おかしな理由をつけて冷静さを取り戻させる。よし、なんか聞かれたらこう答えればいいだけ。



すくっと立ち上がると私はさっきまでの動揺を隠すようにしていつもの調子に戻した。



「顔真っ赤だけど何かあったわけぇ？」



『...いえ。狭いところにずっといたら息苦しくなってしまっただけですから。それじゃあそろそろお昼休みも終わるんで戻りますね』



よし、この調子。さすがはレオ先輩をスルーしてきただけあって真顔には慣れている。



「何でだよっ！さっきまでちゅーしたら動揺しまくってただろ！！」

　

ふ ざ け ん な 。


戻ろうとしてたのに後ろからストップの声がかかる。もちろんストップをかけたのは瀬名先輩で。瀬名ママ降臨だ。



「どういうこと？まさかこの俺に嘘ついて逃れようとしたわけぇ？」



な、何も言い返せない...！！



『もうすぐ授業が始まるんで！！』



「安心しな午後の授業は全学年自習だから。思う存分自白してくれて構わないからねぇ」



目の前に悪魔と言う名の瀬名ママがいる。気がつけばレオ先輩は縄でぐるぐる巻きにされてそこら辺に転がされている。



...3-Aで説教とか後々天祥院先輩にからかわれるんでやめてください。

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