かまちょな彼氏【天月】

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持ち帰ってきた仕事に集中しているとふと、肩が重く感じた。



もう、見なくても確認しなくてもわかる。



『...あまちゃん、重い』



唐突だが彼氏の天月は世にいう"かまちょ"だ。



同棲を始めて1年ほど経つがこのかまちょっぷりが半端ない。いついかなる時でも隙を見つければスキンシップをとってくるのだ。



決して嫌なわけではないけどここまでくるとさすがに暑苦しいレベルになる。



「だってAがずっと仕事してるんだもん。かまってくれないからかまってもらいに来たの！」



なんだその可愛い理由は。私よりも女子力の高い女子なのでは...？



『わかったからちょっと待ってて』



「え〜...じゃあもういい！ゲームする！2次元の住人になる！！」←


ぷく、とわかりやすくほっぺを膨らますとあまちゃんはスマホでゲームをしだした。


私的には集中できるからありがたいんだけどさっきからちらちらと視線を感じる。



そっと視線をあまちゃんに向ければ"こっちを見てよ！"とでも言いたげな視線をこちらに向けていた。



いや、口で言えよ。可愛いかよ。←



ぱたん、と仕事の資料を閉じていじけるようにしてゲームをしているあまちゃんの傍に行って座ればさりげなく距離をつめてくる。



『ごめんね？』



「許す！！」



『ぐぇ』←



物理的な突撃はやめてほしい。

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