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第八話 うずまきにて ページ8



そんな事もあったなあ、と思い返す喫茶「うずまき」でのお昼休憩。現在私は探偵社員として働いている、いえーい。

あの後自宅に押し入られて挙句の果てに誘拐されたのは良い思い出だ。



「如何したんですか?Aさん」

「見えない誰かに話しかけてる」

「………………???」



素直に考えてくれるところがとても可愛らしいと思う。頭撫でたい。

彼の名は中島敦。探偵社ビルの屋上から一緒に紐なしバンジーをした仲なので今では良い仕事仲間。本気(マジ)であの入社試験考えたの誰だよ。


…………太宰さんだな。


後で呪詛送っておこ。



「敦くん頭撫でて良い?」

「えッ……い、良いですよ」



若干引かれ気味だが撫でさせてもらうことに成功した。

ふわふわの自然な灰色の髪の毛はとても肌触りがいい。君が死んだら枕にしたいと真剣な目で云ったら流石に無理だと返されたことがある。



「ふふっ 僕、Aに撫でてもらうのが好きなんです」

「へえ、如何して?」

「何ていうか、守られてるなあって感じがするんです」

「…………」



私はピキッと固まった。浮かべていた笑顔が一気に引き攣る。今、確かに「守られてる」と敦くんは云った。

真逆、まさかとは思うが



「あれ、もう撫でてくれないんですか?」



シュンとした顔で頭にある私の手を握り、頬に擦り寄せる。



「矢っ張り、Aさんからは良い匂いがする」

「───はいアウトー!完全アウトー!!!」



敦くんの発言にレッドカードを掲げて立ち上がり、「えっ、えっ」とカオナシ状態になっている敦くんに云う。



「3(メートル)、いや10米位私から離れなさい!」

「な、何でですか!?」

「……そーしゃるでぃすたんす」

「え、えぇ?」



実はまだ社員の方に私がαだということを伝えていない。多分数名にはバレてるけど。

敦くんは純粋だ。心が真っ白なぴゅあぴゅあ少年だ___よって、私の手で穢していい存在じゃあない。


もう一寸危機感を持って欲しい。すぐに襲われそうで心配なのだ。まあその時は襲った奴を鏡花ちゃんと一緒に殺るけれど。私は涙ぐみながらそう決意した。



敦くんは始終頭にハテナを抱えていた。


_─_─_─_─_

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト , オメガバース   
作品ジャンル:ファンタジー
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Gal - 魔人ガーZ…なんかあったな、そんなの。ガンダムみたいな奴… (4月27日 19時) (レス) @page45 id: 6203c50de1 (このIDを非表示/違反報告)
サラミザラ(プロフ) - お二人共コメント有難うございます!!真逆そこに触れていただけるなんて……(笑) (3月4日 14時) (レス) id: 1a675fd086 (このIDを非表示/違反報告)
零奈(←履歴を消したバカ)(プロフ) - 瑞穂さん» 同じく!! (3月3日 23時) (レス) id: b9e38a5313 (このIDを非表示/違反報告)
瑞穂(プロフ) - 物語に関係ないけど、魔人ガーZ好きです (3月3日 23時) (レス) @page45 id: 18f9935b97 (このIDを非表示/違反報告)
サラミザラ(プロフ) - graply12さん» 私チョロいのでその言葉信じちゃいますよ……??良いんですね!?!?コメント有難うございます!!公開するのはいつになるかは分からないんですが、書き溜め作っときますね……! (3月2日 22時) (レス) id: 1a675fd086 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サラミザラ | 作者ホームページ:無し  
作成日時:2023年10月25日 23時

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