検索窓
今日:15 hit、昨日:40 hit、合計:17,998 hit

第五話 銀行強盗 ページ5



私は一寸前、引っ越してきた横浜で銀行に金を下ろしに来ていた所だった。其の筈だったのだが___厄介な銀行強盗に巻き込まれた。もう駄目だ此処は米花町だ引っ越したい。


グッと脇の下に手を入れられ、相手に縛り付けられた。相手は手慣れているようで、動揺した動きを見せていない。黒の布マスクをつけてサングラス。これぞ昔ながらの強盗服。片手にナイフを持ち、他にいた客や銀行員に向けている。嗚呼、如何しよ此れ。


半分諦めに近い感情を抱いていたら、客の中の一人が動いた。つば帽子に茶色いマント。だらし無く胸元から垂れたネクタイ。その格好は正に探偵其の物だった。

片手に棒付きキャンディを持ち、舌で舐めながら口を開いた。



「………ねぇ、如何して銀行強盗なんかやってるの?」

「チョッ、乱歩さん!」



其れに銀行強盗が答える。



「そんなの金が欲しいからに決まッてるだろ!」

「なら働けば良いじゃん。大人なんだから」



銀行強盗は一瞬狼狽えて、また云った。



「ッ、確かにそうだが!」

「"だが"?認めてるんだからさっさと諦めなよ」



何で判んないのかなーとでも言う様に面倒臭そうな目で見つめる彼。尤もらしい正論だが、言い方が少し拙かったのかもしれない。


強盗が遂に動き出した。


第六話 飽く迄も→←第四話 現実逃避は程々に



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
116人がお気に入り
設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト , オメガバース   
作品ジャンル:ファンタジー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Gal - 魔人ガーZ…なんかあったな、そんなの。ガンダムみたいな奴… (4月27日 19時) (レス) @page45 id: 6203c50de1 (このIDを非表示/違反報告)
サラミザラ(プロフ) - お二人共コメント有難うございます!!真逆そこに触れていただけるなんて……(笑) (3月4日 14時) (レス) id: 1a675fd086 (このIDを非表示/違反報告)
零奈(←履歴を消したバカ)(プロフ) - 瑞穂さん» 同じく!! (3月3日 23時) (レス) id: b9e38a5313 (このIDを非表示/違反報告)
瑞穂(プロフ) - 物語に関係ないけど、魔人ガーZ好きです (3月3日 23時) (レス) @page45 id: 18f9935b97 (このIDを非表示/違反報告)
サラミザラ(プロフ) - graply12さん» 私チョロいのでその言葉信じちゃいますよ……??良いんですね!?!?コメント有難うございます!!公開するのはいつになるかは分からないんですが、書き溜め作っときますね……! (3月2日 22時) (レス) id: 1a675fd086 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:サラミザラ | 作者ホームページ:無し  
作成日時:2023年10月25日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。